ミュージックソムリエ協会blog

シチュエーション別の音楽や、ミュージックソムリエ協会の日々の活動状況などをお伝えします!

カテゴリ: ミュージックソムリエが選ぶシチュエーションと音楽

選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲。120回の長きにわたってご愛読いただいた当コラムも、このたびこうして無事に最終回を迎えることができました! これまでたくさんの応援メッセージや共有シェアをいただき、本当にありがとうございます。

“3月9日はサンキューの日”、これまでの感謝を込めて、とっておきの選曲をお届けします。

 

【本文】

THANK YOU」/福原美穂

●今までも、そしてこれからも、心から「サンキュー」

「ありがとう」って、その一言にいくらでも気持ちを込められる凄い言葉ですよね。自分を支えてくれる人たち――ファン、家族、友達、スタッフ――。福原美穂さんは、この曲で伝えたいたくさんのサンキューがあって、歌詞に合うメロディを決めるのにとて も苦労したそうです。

今年の2月、彼女は200余名のオーケストラ、ゴスペルクワイアと一緒に、5000人のオーディエンスにこの曲を届けました。圧倒的な声と音の塊となって響いた、一人ひとりの「サンキュー」。大切な人と繋いでくれた音楽への、心からの「サンキュー」もたくさん詰まっています。

(選曲・文/藤原学)
 

Music is My Life
福原美穂
SMR
2010-06-16

 

Thank You」/BARCLAY JAMES HARVEST

●あなたにも、あなたにもサンキュー

ファンキーなギターリフがかっこいいロックンロール・ナンバー。「僕はミート・パイの為にジャネットに感謝、ジョージはヤンキースが試合をドローに持ち込んでくれたことに感謝」などなど、ユーモアを交えて日常生活での感謝を報告する歌詞は、聴いているとほのぼのとした気持ちになります。

演奏しているのはイギリスのグループ、バークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト。アルバム『Baby James Harvest』(1972年)に収録されています。「宴もたけなわ」な、おめでたい席でも活躍しそうな、明るい大団円を演出するサンキューソングです。

(選曲・文/ジェシー芝池)

 

 

Time To Say Goodbye」/フランチェスコ・サルトーリ

●音楽を愛する心はいつもあなたと一緒に!

元はイタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリのために書かれた曲で、原題は伊語で「Con Te Partirò」、一緒に旅立とう、という意味です。 イギリスのソプラノ歌手、サラ・ブライトマンがボチェッリと共演した際、歌詞の一部を「Time To Say Goodbye」と訳して発表したものが、全世界で1200万枚を売り上げるヒットとなったことから、原題よりも、こちらのほうが有名になってしまいました。

タイトルからは別れの曲という印象を受けやすいのですが、歌詞をたどると、”愛するあなたといつも一緒に”、という誓いの言葉が、美しいイタリア語で歌われています。

(選曲・文/ 堀川将史)


  

LakshmI1230

We wish you well(ウィ・ウィッシュ・ユー・ウェル)」/WHITESNAKE(ホワイトスネイク)

●ロックショウの終わりを告げるファンお馴染みの名曲

ハードロック界を代表するヴォーカリスト、デヴィッド・カヴァデール率いるWHITESNAKE1970年代から2010年代の現在に至るまで第一線で活躍し続ける彼らが、ライヴ終了のBGMとして必ず使用するのがこの「We Wish You Well」というバラード。1979年のアルバム『LOVE HUNTER』のラストに収録されています。

「困難の時にあっても、君の心が強くありますように。また逢う日まで……」

わずか130秒ほどの短い曲ながら、ファンとの束の間の別れ、そして再会の誓いを表現するにはこれ以上ない曲だと言えます。また逢う日まで……。

(選曲・文/ 伊藤威明)

 

 

Thank U」/アラニス・モリセット

●裸の心で身の廻りのあらゆるすべてに感謝します

恐怖、幻滅、儚さ、脆さ、そして静寂……それらすべてに「ありがとう」と言ってのける彼女の歌詞には、ある種の覚悟を感じます。一糸まとわぬ姿で歌うMVの中にも、その潔さが現れています。

便利さを追い求めた結果、多くの物や情報に溢れた生活の中、感謝しつつも余分は思い切って削ぎ落とす。そしてはじめて見えてくる物事の本質を大切に、裸の心で新天地に飛び込んでみよう!そんな気持ちを後押ししてくれるかもしれません。

(選曲・文/高原千紘)


  

You Rise Me Up/ Secret Garden

●いつも支えてくれている人に「ありがとう」と伝えたくなる一曲

Secret Gardenという、ノルウェー出身の作曲家ラルフ・ラヴランドとアイルランド出身のヴァイオリニスト、フィンヌーラ・シェリーの二人による「You Raise Me Up」。今日では世界中のミュージシャンがカバーし、日本では荒川静香さんがトリノオリンピックのエキシビションで使ったことでも有名です。

どこか懐かしい音色のヴァイオリンから始まり、柔らかいサウンドと優しい歌声が続きます。聴いているだけでまるで魔法のように、大切な人を思い出し、その人と過ごした日々の記憶や感謝の気持ちで胸が一杯になることでしょう。ぜひ多くの方に聴いていただきたい音楽です。

(選曲・文/下森也実)

 

歌劇『シチリア島の夕べの祈り』より「ありがとう、愛する友よ」/マリア・カラス

●読んでくださった皆様に、最高の感謝をお届けします

『シチリア島の夕べの祈り』はヴェルディ作曲の歌劇です。恋人のアリーゴと結婚することになった公女エレナは、祝宴の席で少女たちから花束を捧げられ、感謝の気持ちを歌います。スペインの舞曲である、四分の三拍子のボレロのリズムがとても印象的な曲です。歌唱は、20世紀最高の歌姫と称されるマリア・カラス。装飾的な音符が散りばめられた曲を、大きなスケールで叙情的に表現します。

(選曲・文/山本陽子)

 

THANX」/WANIMA

●大声で歌う「ありがとう」は、なんて心地良いのだろう

数多く存在する「ありがとう」ソングの中でも、ひときわエネルギッシュな一曲をご紹介します。熊本出身3人組パンクバンド・WANIMA(ワニマ)の歌う『THANX』は、誰もが歌える、いや、歌いたくなる「ありがとう」ソングです。初めのサビからリスナーをつかんで離さないメロディ、青春時代を思い出させてくれる素直な歌詞。目一杯楽しんで演奏する3人とともに大声で歌えば、圧倒的な解放感が待っています。

2016年のROCK IN JAPAN FESTIVALでは、急きょメインステージに抜擢された彼ら。1曲目にこの『THANX』を披露し、6万人の大合唱を導きました。それでは皆さんもご唱和ください、「♪あ~りがとうを込めて歌った~!」

(選曲・文/小林圭) 

 


「明日も」/SHISHAMO

●ラストは感謝とともに、今自分が一番オススメしたい楽曲で

今回紹介するのは、最新アルバム『SHISHAMO 4』に収録されている「明日も」。ドコモのCMでサビだけは耳にした人も多いかと思いますが、ぜひフルコーラスを聴いていただきたいです。何のために生きるか、また何が生きるためのヒントを教えてくれるか。日々の悩みは尽きなくても、週末に会いに行くヒーローのように明日も頑張る。歌詞だけでなく、メロディや演奏・PVに至るまでスケールの大きさを感じさせる名曲になっています。

このコラム連載は今回で終わりますが、明日からも日常は続き、「ふと聞きたくなる曲」にも終わりはありません。多くの名曲を生み出すアーティストやその関係者にも、この場を借りて感謝いたします。

(選曲・文/カーシー)
 

SHISHAMO 4
SHISHAMO
GOOD CREATORS RECORDS / UNIVERSAL SIGMA
2017-02-22

 

さて、お気に召した選曲はございましたでしょうか。

ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。

 

これまでの『こんな時に聴きたい曲』全120回は、引き続きこちらからご覧いただけます。懐かしい過去記事についても、ぜひお楽しみください。

ミュージックソムリエ協会としての新たな情報のご提供については、現在OKmusic様と協議中です。

長きにわたるご愛読に感謝申し上げますとともに、ずっと支えていただいたOKmusic編集&サイト制作担当の皆様にも、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

 

それでは、またお目にかかれる機会を楽しみに。

Thank you

 

編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座

選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は、ひな祭りにちなんで「女子力向上!ガールパワーソング」をお届けします。

  

「素晴らしきデラックス」/GO-BANGS

●「夢は叶えるために見るものよ」と歌った女子力最強バンド

GO-BANGSは、忌野清志郎に見出されて、30年近く前に活躍した女子3ピース・バンドです。ポップで、ガーリーで、コミカルな上に、エッジが効いていて、したたか。女子力最強で、今日の“kawaii”の元祖といえるでしょう。1989年作のこの曲は、ガールズ・ロックに、ボカロ、ラウンジ、更にはセックス・ピストルズ、レッド・ツェッペリンまでギュウギュウ詰め。どんな夢も容易く叶うと思わせてくれる、まさにデラックスな、今こそ聴いてほしい傑作です。ちなみに、現在はボーカル森若香織のソロ・プロジェクト(https://www.moriwaka-kaori.com)として復活中。

(選曲・文/藤原学)



  

「I」/TAEYEON

●少女時代のテヨンが一人の女性として歌い上げる一曲

日本では「Gee」でおなじみの韓国女性アイドルグループ『少女時代』のメイン・ヴォーカルをつとめるテヨンは、2015年に初のソロアルバム「I」をリリースしました。タイトル曲である「I」は初めて自身で作詞した曲でもあり、歌詞では自らの意思を強く持ち、自由に生きる女性が表現されています。

この曲ではグループ活動で抑制していた歌声や自然体の美しさが引き出されています。また、ニュージーランドで撮影したMVでは、広い大地をバックに思う存分歌う彼女の姿が印象的。

嘘偽りなく自分らしく生きていく女性が一番美しい、そう私に気づかせてくれた一曲です。

(選曲・文/下森也実)


1stミニアルバム - I (韓国盤)
テヨン (少女時代)
SM Entertainment
2015-10-17



  

「ゆめみづき~臼杵の紙雛祭り~」/しらいみちよ

●お城の姫様飾るよな、立派な雛壇ないけれど……

おしゃれ力、スイーツ作り力、アヒルぐち力……身につけたいガールパワーは色々ある中で、究極はやはり「母の愛」の力! ひな祭りをテーマに、偉大な母の愛情がそっと心に沁み込んでくる曲をご紹介します。 

静けさを表現する歌手・しらいみちよが歌う『ゆめみづき』は、大分県臼杵市に伝わるこんなお話に由来した一曲です。『昔~昔のことじゃった。 お城の殿様が、「贅沢なひな祭りをしてはいかーん!」とおふれを出したのじゃ。それでもおっ母たちは愛する娘たちのために、一生懸命に質素な紙でひな人形をこしらえて、幸せを願ったそうな』。 素朴でけなげなこの歌から、母の愛のパワーを感じてください。

(選曲・文/今井義明)


言葉を風に
しらいみちよ
Florestan
2016-12-21



  

歌劇『ロミオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」/ディアナ・ダムラウ

●少女の頃の無邪気な自分が蘇る

シェイクスピアの戯曲で有名な『ロミオとジュリエット』を原作とした、同名のグノー作曲作品です。

ロミオと運命の出会いをする前のジュリエットは、乳母に伯爵との結婚を勧められ「もうたくさん!私は夢に生きたいの」と溢れる若さを歌います。明るいワルツの曲調は、春の訪れを表す桃の節句にぴったり。

歌唱はディアナ・ダムラウ。夢というふわりとした実体のないものを、堅固な歌唱テクニックできちんと形あるものに作り上げて聴き手に届けます。夢はかなう、と思わせてくれるところがうれしいですね。

(選曲・文/山本陽子)

 

Girls Just Want To Have Fun」/Cindy Lauper

●自分らしく行こう!と励まされるパーティーソング

サビで繰り返される“女の子は、ただ楽しみたいの”という歌詞、明るいメロディに、シンディの個性的で華やかな歌声。1983年リリースのパーティーチューンですが、楽しいだけでなく、元気をもらえる曲です。両親にそろそろ落ち着いたら?と言われても楽しく生きていたし、男の子にも気兼ねなく自分らしく生きていたいといった歌詞は、まさに女子応援歌。男女平等と言われていても、生きにくいと思うこともある世の中。(男性も同様かと思いますが)でも、悲観しないで、自分らしく楽しく生きればいいんじゃない?とシンディに言われているような感じがして、パワーが湧いてくる一曲です。

(選曲・文/石井由紀子)


シーズ・ソー・アンユージュアル
シンディ・ローパー
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2016-12-21



 

Dirty Work」/オースティン・マホーン

35億!とキャリアウーマン姿で言いたくなる、アノ曲。

旬の芸人といっても過言ではない、ブルゾンちえみ。彼女がネタ中に使っているのが、オースティン・マホーンの「Dirty Work」です。独特のベース音と、ちょっとセクシーな曲の雰囲気が、ブルゾンちえみのメイクやファッションとマッチしているなと感じます。彼女のネタ自体、女性を楽しんでいる様子が伝わりますので、日本では、この曲はガールパワーを感じる曲と言えるのではないかと。

ちなみに、オースティン・マホーンは、1996年生まれの20歳のシンガー。2013年には、テイラー・スウィフトのツアーにも参加するなど超人気アーティストです。日本でもこれを機に、大人気になるかもしれませんね。

(選曲・文/石井由紀子)


Dirty Work
BMG Rights Management (US) LLC
2016-07-19



 

John Ryan's Polka」/アイリッシュトラディショナル

●映画「タイタニック」から紐解く女子力への期待!

19世紀、イギリス支配下にあった多くのアイルランド人は、新天地での自由に満たされた未来を夢見て、こぞって新大陸のアメリカを目指しました。映画『タイタニック』で、3等客室の食堂でアイリッシダンスが陽気に踊られているシーンは、期待を膨らませて旅に出る移民達の心情を象徴しているものなのかもしれません。今回ご紹介する「John Ryan's Polka」はこの名シーンにて用いられて、ケルトブームを牽引する一曲となりました。

劇中でバグパイプを演奏(出演)しているのは、著名なバグパイプ奏者のエリック・リグラーです。

「女子力」という言葉がキーワードの一つになり、女性ならではの観点による様々な分野への影響力が勢いを増す中、男子の自分も負けずに己を磨いて、素敵な仲間達と“人生のセッション”を楽しみたいものです!

(選曲・文/堀川将史)





 

さて、お気に召した選曲はございましたか。

ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。

 

それでは、また次回♪

 


編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座

 

選曲のエキスパートミュージックソムリエがあなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は、今春来日アーティストの厳選楽曲を、ライブ情報とともにお届けします。

 

[はじめに]

毎月、多くの海外アーティストが来日してライブを行っていますが、20174月はラインナップが凄い!毎週グラミー賞級もしくはレジェンド級のアーティストが、ライブを繰り広げます。

こんなに一気に来られても、お金が追いつかないわ…と泣き言を言いたくなる今日この頃。ちなみに私は、ポール・マッカートニーのチケットを取るだけで精一杯でした。

話を本題に戻しまして、4月来日アーティスト、中にはまだチケットが手に入るライブもありますので、ぜひチェックしてみて下さいませ!

  

I Wanna Be Adored」/The Stone Roses

●後のブリットポップに影響を与えたマンチェスター発のバンドと言えば!

1983年結成。1996年に解散し、2011年に再結成したザ・ストーン・ローゼス。この曲が収録されている『THE STONE ROSES』は、1989年に発売された作品です。1曲目を飾るのが、「I Wanna Be Adored」。イントロだけでおよそ150秒。何かに追われて心臓がバクバクしているような音に、ベースが乗り、そしてギターとドラムが合わさり……という感じで、じわじわと引き込まれる感じが、とても好きです。

ちなみに、421日(金)の日本武道館はソールドアウト。22日(土)の同会場での追加公演が発売中です。


  

A Sky Full Of Stars」/ColdPlay

UKが誇る21世紀を代表するスーパーバンドを東京ドームで!

1997年にロンドンで結成された、コールド・プレイ。デビューアルバムから爆発的なヒットを飛ばし、世界的な人気を誇るスーパーバンドです。419日(水)の東京ドーム公演は、即売り切れでした。しかも当日のゲストアクトは、RADWIMPSだそうです。

A Sky Full Of Stars」は、2014年のアルバム「Ghost Stories」に収録。EDMとロックが混ざる音が非常に気持ち良い一曲ですが、歌詞もまたロマンチック。“君は僕にとって満天の星だから、君に僕の心を捧げるよ”なんて、今ココで書いているだけで顔がニヤついてしまう……。

あぁ、この曲がかかった瞬間、東京ドームが沸き上がる光景が目に浮かびます。音漏れだけでも味わいに、東京ドームの前に行こうかしら。


  

Carry On」/Norah Jones

●深く優しく響く歌声に心癒される。日本武道館で聴くジャズの一夜を堪能したい

どの曲でも、一音目を耳にするだけで、まるでNYのジャズクラブに足を踏み入れたような、上質な時間が味わえるのがノラ・ジョーンズの魅力のひとつだと思うのです。

ピアノとオルガンをベースに、ゆったりとしたテンポで歌われる「Carry On」は、優しく“前へ進みましょう”と聴く人に語りかけてくれます。ちょっと苦い思い出も、やさしく洗い流して、前に進む力を与えてくれる、癒しと活力をくれる歌です。この曲のYoutubeにアップされている日本語訳は、作家の川上未映子さん担当。歌詞も味わいながら楽しめます。

ノラ・ジョーンズは、413日(木)14日(金)、追加公演の15日(土)の日本武道館のほか全国6都市でライブを行います。


  

Put Your Records On」/Corinne Bailey Rae

●穏やかで気持ちの良い時間を満喫するなら、このライブ!

温かみのある歌声が魅力のコリーヌ•ベイリー•レイ。イギリスのシンガーソングライターです。2006年に発表された「Put Your Records On」は、アコースティックギターに合わせて、いまの自分を悲観しないで進んでいこうと言ったメッセージを歌っています。側で励ましてくれる親友のような優しい前向きソングです。

ライブは、410日(月)は大阪 IMPホール、411日(火)は東京 赤坂BLITZで開催です。


  

Real Love」/MARY J.BLIGE

●今に繋がるR&Bの源流を体感できる!レジェンドのライブ

クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルと賞賛されるメアリー・J・ブライジ。6度のグラミー賞受賞など輝かしい実績を持ちながら今も現役で作品をリリースするレジェンド級のアーティストで、後のR&Bシンガーに多大なる影響を与えています。この曲は1992年にリリースされたセカンドシングル。90年代のR&Bの雰囲気が良く分かる曲ですし、まさにこれで、トレンドの方向性が決定づけられていることを痛感する一曲です。

ライブは、417日(月)大阪 なんばHatch419日(水)20日(木)東京 STUDIO COAST開催します。


  

[さいごに]

以上5組ご紹介しましたが、他にも4月に来日するアーティストは、超豪華。

サンタナ、エアロスミスのスティーブン・タイラー、ドゥービー・ブラザーズ、そしてミュージカルスターで、米版「アナと雪の女王」のエルサ役でも有名なイディナ・メンゼルなど……こんな一気に来られても、行けないってば!!

 (選曲・文/石井由紀子)

 

【ページ末クレジット】

編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座

選曲のエキスパートミュージックソムリエがあなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――

4月に2年ぶりの来日公演を行うポール・マッカートニー。昨年始まった今回のワールド・ツアーは、ワン・オン・ワン(11と名付けられています。ポールが“11”で向き合った相手と言えば、まず思い浮かぶのはジョン・レノンですね。そこで、最新のセットリストを参考に、今回演奏が期待される代表曲5曲でポールとジョンの物語を辿ってみたいと思います。

文末に“ワン・オン・ワン・ツアー”の最新(2016105日)のセットリスト


ポール・マッカートニー ワン・オン・ワン・ジャパン・ツアー2017』公式ホームページ

http://oneonone-japantour.jp/

  

1.A Hard Day’s Night」 /The Beatles 

●232秒に込められた、濃密な二人の時間

この曲が発表された1964年、ビートルズは2枚のアルバム、3枚のシングル、ワールド・ツアー、そして映画主演(こんなに働くバンドが今ありますか!?)と、想像を絶するスピードで駆け抜けました。しかも、同名映画の冒頭シーンのように、四六時中熱烈なファンの群れに追い回される日々。「もうくたくたで、やってられないぜ」とジョンが乾いた声で歌えば、追いかけるように、ポールが熱っぽく「家に帰れば、君が僕を強く抱きしめてくれるから大丈夫だ」と返します。そしてそれが終わらないうちに、ジョンが又「もう……」と冷水を浴びせます

。狂ったような騒ぎの渦中で、時には顔を突き合わせて二人で、時には相手に負けまいと一人で曲作りに没頭した、まだ23才のジョンと21才のポール。同志でありライバルである二人だけが共有した濃密な時間。疾走感溢れるサウンドに乗ったボーカルの応酬が、限界を取っ払って見たことのない世界に連れて行ってくれます。

 

[来日公演の聴きどころ]

ポールが、ジョンのパートも一人で歌います。印象的なイントロの「ジャーン!」一発で、オープニングから会場総立ちになる様子が今から目に浮かぶようです。ポール版は、今回が日本初披露になります。


※同名映画公式。フル曲でなく編集版です

ハード・デイズ・ナイト
ザ・ビートルズ
ユニバーサルミュージック
2013-11-06

 

2.Here Today」 /Paul McCartney  

本当のことは、僕と彼にしか分からない

この曲は、ジョンが狂信的なファンに射殺された時に制作中だったアルバム『Tug Of War(1982年作)に収められました。彼は死後に神格化されて、遠い存在になってしまったようでした。「本当のことは僕と彼にしか分からない。この曲は、そんな自分とジョンとの関係についてのラブソングなんだ。」とポールは言います。「もし今ここに君がいたら、おまえとは住む世界が違うというかもしれない。でも、それは本気じゃない。初めて出会った時のこと。二人で泣いた時のこと。君はいつも微笑んで傍にいてくれた。僕は君のことがよくわかっているんだ、本当は僕のことを好きだって。そして、僕も本当に君が好きなんだ。君と出会えてうれしかったんだよ」。

もし、ジョンが生きていてこの歌を聴いたら、何と言ったでしょう?

 

[来日公演の聴きどころ]

ポールは、毎回弾き語りを始める前に「これはジョンと交わせなかった会話についての歌です。(日本公演では、日本語で「ツギノウタワ、ジョンノタメデス。」)」と紹介します。そして歌い終わると、ジョンに見せるかのようにギターを高々と掲げます。その時の彼の気持ちを思うと、胸が熱くなります。


(非公式)

タッグ・オブ・ウォー(デラックス・エディション)
ポール・マッカートニー
Universal Music =music=
2015-10-02

 

3.The Fool On The Hill」 /The Beatles 

「丘の上の愚か者」と「一人ぼっちのあいつ」

ポールが書いたこの曲と、ジョンが書いた『 Nowhere Man』。どちらの主人公も、何を考えているのか分からないはぐれ者で、相手にする人がいません。曲の終盤、ジョンが「でも、彼ってちょっと僕らに似ているよね。」と誰もが抱える疎外感に共感するのと対照的に、ポールは「分かってないのは、周りの奴らなんだ。」と切り捨てます。ジョンが褒めた歌詞と、牧歌的なサウンドのコントラストが素晴らしい曲です。『Magical Mystery Tour(1967年作)収録。

 

[来日公演の聴きどころ]

最近作のアルバム『New』からのモダンな曲(「Queenie Eye」「New」)が続いた後、リリカルでノスタルジックなこの曲で会場の空気が変わることでしょう。


(公式)※フル曲ではなし


(非公式) ※本文にある『Nowhere Man

マジカル・ミステリー・ツアー
ザ・ビートルズ
EMIミュージックジャパン
2009-09-09

 

4.Band On The Run」 /Paul McCartney And Wings 

ピンチの時こそ、マジックが生まれる。ポールの真骨頂

作風が異なる3曲を、違和感なく1本にまとめあげる構想力と、ドライブ感。先が読めないシュールな展開なのに仕上がりはポップで開放的という、ポールにしか出来ない限界知らずの音楽のマジックがここにあります。1973年の発表以来、いまだにビートルズ解散後の最高傑作といわれるこの曲と同名のアルバムは、新バンド(ウィングス)が存続の危機に陥った時に生まれました。ビートルズの解散以来別れた夫婦のように関係がこじれていたジョンも、このアルバムを絶賛しました。そして、翌年ポールがジョンを訪ねて二人は仲直りします。

 

[来日公演の聴きどころ]

惜しげも無く連発されるビートルズ有名曲(「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Back In The U.S.S.R.」等)に挟まれて披露されても強い存在感を示す、ポールのコンサートの定番です。


BAND ON THE RUN
PAUL & WINGS MCCARTNEY
CONCO
2015-02-13

※輸入盤

  

5.Golden SlumbersCarry That WeightThe End」 /The Beatles 

ビートルズのラスト・メッセージ

オノ・ヨーコとの活動に関心が移っていたジョンを始め、もはやグループとしての結束が保てなくなったビートルズ。ポールは、有終の美を飾るべく、自らイニシアティブをとってアルバム『Abbey Road(1969年作)の制作を進めました。(『Let It Be』が後で出たため、そうなりませんでしたが)同アルバムのB面最後を飾るこのメドレーで、ポールは他の三人とファンに語りかけるかのように「もう後戻りはできない。ここから先はずっと、自分で重荷を背負って行くんだ。」と歌います。それから、四人が順にソロを取って、こう締めくくります。「最後にあなたが手に入れる愛は、与えた愛に等しくなる」。

愛を歌って若者の意識を変革し、世界をリードし続けたビートルズのクロージングにふさわしい、ラスト・メッセージ。それは、ジョンがアルバムA面最後の曲をホワイトノイズで唐突に終わらせたのと、あまりにも対照的でした。

※参考資料:「ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実」/ジェフ・エメリック他著

 

[来日公演の聴きどころ]

3時間余り、30数曲にも及ぶビートルズ、ポール・マッカートニーのコンサート、イコール“音楽の冒険”を締めくくるのに、このメドレー以上のものはないでしょう。音楽を好きになってよかった、大げさでなく、生きていてよかった、と感涙必至です。

アビイ・ロード
ザ・ビートルズ
ユニバーサルミュージック
2013-11-06


【最新の“ワン・オン・ワン・ツアー”のセットリスト~2016105日カリフォルニア、サクラメント、ゴールデン1センター】

☆印は今回ご紹介の曲です。 

1.A Hard Day’s Night

2. Save Us

3.Can't Buy Me Love

4.Juniors Farm

5.Temporary Secretary

6.Let Me Roll It

7.I've Got A Feeling

8.My Valentine

9.Nineteen Hundred And Eighty Five

10.Here, There And Everywhere

11.Maybe I’m Amazed

12.We Can Work It Out

13.In Spite Of All The Danger

14.You Won't See Me

15.Love Me Do

16.And I Love Her

17.Blackbird

18.Here Today

19.Queenie Eye

20.New

21.Fool On The Hill

22.Lady Madonna

23.Four Five Seconds

24.Eleanor Rigby

25.Being For The Benefit Of Mr. Kite!

26.Something

27.Ob-La-Di, Ob-La-Da

28.Band On The Run

29.Back In The U.S.S.R.

30.Let It Be

31.Live And Let Die

32.Hey Jude

(アンコール)

1.Yesterday

2.Hi, Hi, Hi

3.I Saw Her Standing There

4.Golden SlumbersCarry That WeightThe End

 

ポール・マッカートニー公式ホームページより転載

 

 

[おわりに]  

今年は、史上最高のロック・アルバムとも評される『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』等の発表から50年にあたり、また3月には名盤『Flowers In The Dirt』(1989年作)がリイシューされます。日本公演では、これらの中からサプライズ披露や、前回の来日同様、新曲披露もあるかもしれません。

ポールは、大会場でもステージから客席の個人が見えると言います。例えば、ある曲の演奏中、ライターを灯し続けた女性。次の曲が始まると、火傷した彼女の指をキスで冷ましていた隣席の男性。そういう場面が、自分の曲の知らなかった側面を分からせてくれる、そこにツアーの醍醐味がある、と。観客とポールが紡ぎ出す新しい物語。“ワン・オン・ワン(11)”の真意はそこにあります。

(選曲・文/藤原学)

  

ポール・マッカートニー ワン・オン・ワン・ジャパン・ツアー2017

公式ホームページ http://oneonone-japantour.jp/

 

編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座

選曲のエキスパートミュージックソムリエがあなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるそんな曲やこんな曲
今回は、来たるバレンタイン・デイに向けて甘いもので幸せ気分。
"トロける名曲をお届けします。


Beauty and the Beast」/アリアナ・グランデ ジョン・レジェンド

●人気シンガーにより約25年ぶりに蘇る、真実の愛の物語

エマ・ワトソンとダン・スティーブンが主演する実写版「Beauty and the Beast(美女と野獣)」。主題歌を歌うのは、アリアナ・グランデとジョン・レジェンドです。歌姫と賞されるアリアナと、グラミー賞も受賞している人気アーティストのジョン・レジェンド。ふたりの伸びやかな歌声が、美しく響き渡ります。音楽に耳を傾けていると、身も心もトロけてしまう甘美な一曲です。

(選曲・文/石井由紀子)



 

歌劇『カルメン』より「お前の投げたこの花を」/ジョン・健・ヌッツォ

何度でもトロけたい!

ビゼー作曲の歌劇『カルメン』には、名曲がいくつもあります。その内のひとつが、別名「花の歌」とも言われるこの曲。カルメンから花を投げつけられて強く魅かれてしまったホセは、悪事を働いたカルメンを逃した罪で牢屋に入ることに。牢屋から釈放されて酒場で再会したものの気持ちがすれ違い、ホセは困惑します。その時、胸にしまってあった、投げつけられたあの花を取り出し、カルメンに向かってどんなに愛しているかを切々と歌い聞かせます。

歌唱は、ジョン・健・ヌッツォ。声の鳴りははっきりしていながら優しさがあふれる歌い方で、懐の深さを感じさせます。愛しいという気持ちはダイレクトに胸に届き、あっという間に甘い世界に引き込まれます。

(選曲・文/山本陽子)

テノリッシモ
ジョン・健・ヌッツォ
ユニバーサル ミュージック クラシック
2004-10-27

 

「モンロー」/阿部真央

10代の女の子が書いたマリリン・モンローへの憧憬

阿部真央の2ndアルバム『ポっぷ』に収録されている楽曲。“甘美な魅力 キュートな響き”という一言で象徴されるマリリン・モンローへの憧憬。「自分がモンローのような女の子だったら、もっと男の子に好かれるのに」という妄想をかわいくキュートに雰囲気タップリに歌い上げています。甘い雰囲気は歌詞だけでなく、歌声・演奏にも反映されています。2010年、このアルバムが発売されたのは彼女が20歳になったばかりの頃。女の子らしい雰囲気がよく表れている一曲です。

(選曲・文/カーシー)

ポっぷ
阿部真央
ポニーキャニオン
2010-01-27

  

a love song」/Ego-Wrappin’

●恋人以上のわたしたち

ミディアムテンポの心地よいサウンドに乗って、中納良恵が官能的に(英語で)歌いかけます。私が願望を込めて意訳するならば、「やっと巡り合えた、大好きなあなた。一緒にいるだけで、とても気持ちいい。かっこつけずにありのままで、過ぎたことも笑い合える。だって、あなたといる今が最高なのだから。だって、わたしたちは、もう恋人以上なのだから。」

もうこれ以上は何もいらない、ただ音楽に身を委ねて溶けてしまいたい名曲です。1999年作『SWING FOR JOY』収録

(選曲・文/藤原学)
 

ROUTE 20 HIT THE ROAD
EGO-WRAPPIN'
トイズファクトリー
2016-04-20

 

Lovin'You / Minnie Riperton

●ストレートに愛情が伝わるミニーの名曲

ジャネット・ケイが日本特別企画ベスト盤として発売した『LOVIN'YOU:BEST OF J.K』にてカバーしたことで、日本でも多くの人々に愛された「Lovin'You」。もともとミニーが愛娘に歌っていた子守唄を、スティービー・ワンダーがプロデュースして名曲に仕上げました。

音源やパフォーマンスによっては、娘の〈マーヤ〉という名前が曲中で繰り返され、母親としての彼女の愛を感じます。シンプルなエレクトリック・ピアノやアコースティック・ギターの伴奏と小鳥のさえずり、そしてミニーの可愛らしく表現豊かな歌声がマッチし、まさしく甘美な音楽に仕上がっています。

家族で過ごす穏やかで幸せな日常が目に浮かぶ素敵な一曲です。

(選曲・文/下森也実)


ラヴィン・ユー
ミニー・リパートン
ユニバーサル ミュージック
2014-06-11

 

【締めの挨拶】

さて、お気に召した選曲はありましたか。

ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみください。

 

では、また次回。

 

編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座

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