ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。 

気づけば、薄着の季節に突入。水着も着たいけど、今のままでは完全アウト!腕ぷよ、腹ぷよとサヨナラできる、ウォーキング中に聴きたい曲を選びました。

 

1.Walk This Way」/RUN-DMC


 1975年のエアロスミスの楽曲をモチーフにして、1986年に大ヒットさせたRUN-DMCの「Walk This Way」。この曲のヒットでラップ、ヒップホップが広く一般に認知されました。

オリジナルよりもさらに攻撃的なヒップホップのリズムで、気分も高揚しますね。

ダイエットには攻めの姿勢が大切です。

RUN-DMCのスタイルでもあったアディダスのスニーカーで、足取りも軽くウォーキング・エクササイズに励みましょう。

(選曲・文/阪口マサコ)

  

2.LISTEN TO THE MUSIC」/Shiggy Jr.


爽やかな朝、爽やかな気持ちで爽やかな体型を想像して、爽やかな音楽を聴きながら。そんな気分でウォーキングするのにピッタリな曲を今回は選んでみました。Shiggy Jr.の「LISTEN TO THE MUSIC」。現在のJ-POPシーンで、もっとも注目されているバンドの一つですね。

6月にメジャーデビューが決定していますが、この作品は昨年のミニアルバム『LISTEN THE MUSIC』に収録されているタイトルナンバー。冒頭からボーカル池田智子の清涼感のある歌声と、打ち込みサウンドをふんだんに使った編曲がこの上なく気持ち良いです。PVで合わせてみるとルックスも踊りも大変キュートで、より気持ち良い気分になりますね。そもそもCDジャケットのイラストからして、ウォーキングで聴くことを推奨しているかのような。そういう意味ではまさに、今回のテーマのために作られた楽曲と言えるのかもしれません。

(選曲・文/Kersee

 

3.Walk Dont Run」/The Ventures


ザ・ベンチャーズのヒット曲で、「なんか聴いたことある!」な人も多いはず。

ウォーキング中、このギターの「テケテケ」にはつんのめりそうになりますが、少し早いくらいのリズムでテンポよく歩くのがエクササイズにはいいでしょう。

「歩け走るな!」と言っている「Walk Dont Run」は「急がば回れ」の意味でもあります。

ダイエットは、焦らず少しずつでもコツコツ毎日続けることが大切ですね。

(選曲・文/阪口マサコ)

 

 

4.Shhh/Peaceful」/Miles Davis


ウォーキングやジョギング中にはいつもは浮かばない、いろいろな考えが頭に浮かんだり
もしくは無心になったりするものかと思います。

そこでお勧めしたいのは、彼の進んだ道がジャズの進む道となった、ジャズの帝王Miles Davisのこの楽曲です。

本楽曲が収録された1969年発表のアルバム「In A Silent Way」はジャズと電気音楽、ロックとの本格的な融合の足掛かりとなった記念碑的作品です。

 

心地良いビートの繰り返しと、その上を漂うように自由に重なる電気楽器たちが、心地いい高揚感を感じさせ、精神を解放し、想像力を発揚させてくれる事請け合い。

Chick CoreaJohn McLaughlinWayne ShorterTony Williamsなど後のフュージョンシーンのスターミュージシャンが大挙して作り出した、

クールな野心を感じる楽園的な音楽。ウォーキング中のプレイリストに是非。

 (選曲・文/田中 孝典)

 

 

 5.「ヴィーナス」/女王蜂


神戸出身のロックバンド、「女王蜂」。一度見たら忘れられない姿と、パワフルな音楽で圧倒的な存在を放っています。

ウォーキングで脂肪を燃焼させるなら、リズム良く歩くのが大切です。だから「1.2.3.4」とテンポ良くカウントが取れる曲を聴いて歩くのが良いわけです。女王蜂の「ヴィーナス」は、ロックだけどカウントもキッチリ取りやすいので、オススメ。しかも、ボーカルのアヴちゃんのようなスラリと長い脚を出して、周りの注目を集めるイメージトレーニングをしながら聴けば、なおさら良い効果が得られそう。

夏に向けて、自分を鼓舞してくれる曲です。

(選曲・文/石井由紀子)

 

 

6.「Across 110th Street」/Bobby Womack


ウォーキング中にはやっぱり力が湧いてくる曲が聴きたい。そこでおすすめしたいのは、ラスト・ソウルマンと呼ばれたBobby Womackの若き日の熱唱が聴けるこの名曲。

 

1972年の同名映画の主題歌や、1997年のクエンティン・タランティーノ監督映画『ジャッキー・ブラウン』でも使われた事でも知られるこの曲を聴いていると、粘っこいビートに乗って歩幅が広がり、
サビのストリングアレンジが高揚感を高め、
自然に肩で風を切り、いつのまにやら歌詞に歌われるようなハーレムでタフに生き抜く気分で歩いている事間違いなし!

本物のソウルが閉じ込められた音楽は、時が経っても人の心を打ちます。 

(選曲・文/田中孝典)

 

 

編集:鈴木 健士

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog

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