季節は容赦なく巡ってくるのに、なぜ私のもとには春がやって来ないのだ?!

突然ふと襲ってくる堪え難いほどの寂しい夜、人には言えない悶々とした気持ちを抑えきれない夜は、こっそり妄想彼氏になだめてもらいましょう…ちょっぴりエッチなラブ・シチュエーションを妄想するのにぴったりな曲を集めました。

 

 

1.Caress Whisper George Michael


 

1984年にリリースされて以降、多くのアーティストにカバーされている名曲「ケアレス・ウィスパー」。ワム!の曲として知られていますが、実際はジョージ・マイケルがソロで歌っています。

イントロのサックスのフレーズからすでにセクシー要素満載!その上ジョージ・マイケルのこってりとまろやかでクリーミーな歌声が、切ないメロディーをさらにロマンティックに仕上げています。聴いているうちに体の内側が温まり、思わずとろけてしまいそう。。。あの夜フロアーで出会ったあの人と、もう2度と一緒にダンスは踊れない…。忘れられない一夜の熱い思い出を妄想しながら聴いてみるのはいかがですか?

 

 

2.Earned It The Weeknd


 

世界で驚異的大ヒットを巻き起こし、日本でも話題になった恋愛映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。フランク・シナトラやビヨンセ等大物アーティストの楽曲を取り揃えた同映画サウンドトラックから、最初にシングルとしてリリースされたのがこの曲です。

ザ・ウィークエンドはカナダ出身の若手RBシンガーで、美しい高音と透明感のあるシルキーボイスの持ち主。艶やかな歌声と、ワルツのリズムを刻むリッチなストリングスの音色が相まって、どこかミステリアスに、そして官能的に頭の中で響きます。

MVも映画に出てくるキャラクター、クリスチャン・グレイのアブノーマルな性的嗜好を彷彿とさせるような内容になっています。(Tバックのダンサーや縄で縛られた裸の女性などが出てくるので、見る時は周りに気を付けてくださいね!)

ルックスはパーフェクト、でもどこか危険な香りが漂う…そんな刺激的な異性を想って、”感じる”ことのできる1曲。

 

3.Baby I'm A Fool Melody Gardot


 

この美しく、とてつもない色気を放つ女性シンガー メロディー・ガルドーは、様々な苦境を乗り越え現在に至る、まさに奇跡の歌姫です。19歳の頃、バイト帰りに酷い交通事故に遭ったメロディーは、1年間寝たきりになってしまうほどの重症を負いました。いつもサングラスをしているのは、その後遺症による神経過敏で、光の眩しさから目を守るためです。入院中に医師の勧めでギターを持ち、曲作りを始めるようになりました。

音楽を通じ世界中を旅することで、長い病院生活の間にすっかり内気になってしまった自分を自由に解放することができた、というメロディーはMVの中でとてもセクシーに、妖艶に振る舞います。複数の紳士を従え、優雅に泡風呂に浸かっていると、満を持して最後に最上級のステキ紳士が近寄ってくる、そしてそっと額にキスのプレゼント…女性にとっては夢のようなシチュエーションではないでしょうか。

日頃仕事を頑張りすぎて、男になってる?!と不安な独女にとっては、女性ホルモンの分泌を促すサプリの役目をしてくれそうな映像です。古いレコードから聞こえてくるような温かみのある素敵な曲にうっとり浸った翌朝は、お肌がツヤツヤ・プルプルになってるかも?!

 

 

4.Oasis HYDE


 

LArcenCielのボーカルHYDE1stソロアルバム『ROENTGEN(レントゲン)に収録されています。ゆらゆらと漂うような、聴き心地の良いミディアムテンポで、アコースティック色の強い曲になっています。ボーカルもラルクの時にように声を張って歌うのではなく、低く柔らかく、語りかけるように歌います。いつもと違う落ち着いた雰囲気と色気漂う特有の低音ボイスに子宮が疼きます。

妄想彼氏にイケメンはつきもの!少女漫画の中から出てきたかのような美しい顔立ちのHYDEがギターを爪弾き歌う姿は、まさに妄想するに最適な存在です。

ROENTGEN』は「静」をコンセプトに作られたとても世界観のあるアルバムなので、この曲に限らず、アルバム1枚まるごと、ピロートーク代わりに聴いてみるのも良いかもしれません…♪

 

 

 

 

5.Feeling Good Michael Bublé


 

実に幅広く様々な曲を歌いこなす実力派シンガー、マイケル・ブーブレ。そのセクシーな歌声で、日本でも多くの女性達を虜にしており、2月に日本武道館で行われた1日限りの初来日ライブも大盛況でした。

この曲はニーナ・シモン、ジョージ・マイケル、MUSEなど多くのアーティストにカバーされている名曲ですが、今回は「妄想彼氏」ということで、マイケル・ブーブレVer.をピックアップしました。歌詞を見ると必ずしも恋愛感情だけに限らない内容になっていますが、やはりこのジャジーなホーンセクションは大人の色気を誘い、異性と絡みあうことの“気持ち良さ”を感じざるを得ません。

絶頂を感じた直後、フワフワと舞い上がってる状態にどっぷり浸って、幸せな余韻を楽しむ…まさに“I’m feeling good”。

 

 

6.Like A Star Corinne Bailey Rae


 

エッチの後に訪れる賢者タイムにまったりしながら聴きたいのは、こんな優しい曲。。。

コリーヌ・ベイリー・レイはイギリスのシンガーソングライターで、この曲は2005年にリリースされた彼女のデビュー・シングルです。アコースティックサウンドが似合う耳障りの良いオーガニックな歌声が、火照った身体と気持ちをスーッと落ち着かせてくれるはずです。

「どうしていつも、あなたとだけはこんな風に言い合いになってしまうの?わからない、この気持ちはいったいなんなの?」という困惑から、「でも、今夜やっとわかったの、あなたが運命の人だったんだって!」という気持ちの移り変わりにキュンときます。恋愛中は自分でも訳が分からないくらい辛い思いをしますよね。そんな歌詞に同情しながらも、それほどの恋をいつからしてないだろう…とちょっぴり切なくなったりもして。

 

妄想ではなく、いつか現実の「運命の人」に抱かれる幸せな夜が訪れますように…。

 

(選曲・文 高原千紘)


編集:鈴木 健士

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