ミュージックソムリエ協会blog

シチュエーション別の音楽や、ミュージックソムリエ協会の日々の活動状況などをお伝えします!

2017年01月

選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は、列島に雪の予報も目立ちはじめる冬本番、「ラーメンが食べたくなる曲」をお届けします。

  

「いーあるふぁんくらぶ」/作:みきとP

●ラーメンと音楽は、国境も海も超えていく

動画共有サービス「ニコニコ動画」発祥の名曲たちの中で、「日台友好」という政治的にデリケートなタグを冠しながらも不動の人気を誇る「いーあるふぁんくらぶ」。アレンジや関連動画は数知れず、小説化・コミック化まで果たした異色の“ボカロソング”です。

同サイトでの日台ヲタク交流は、2007年「北京大学のヲタクサークルが組曲『ニコニコ動画』を大合唱(動画あり、ご存じない方はぜひ検索を)」という歴史的快挙から、今年で10年目を迎えます。

なぜこの曲でラーメンを食べたくなるのか。実は、丼でおなじみの“雷文”をバックに、ラーメンはじめ中華ごはんのイラストが次々と目に飛び込んできて……思い出すだけでお腹が鳴るのです。

(選曲・文/麻布さやか)



 

「ラーメン†デュエル」 / logic emotion

●命がけで戦うラーメン同好会の男達

アニメソングやボーカロイドの曲をピアノでカバーした動画の配信や、TOYOTACMPerfume「チョコレイト・ディスコ」と初音ミク「千本桜」のカバーを手掛け(2013年)、一躍全国区の人気ピアニストとなったまらしぃさん。彼が率いる3ピースインストバンド“ろじえも”ことlogical emotionのアルバム『TWELVE』から、今回は「ラーメン†デュエル」をご紹介します。
メンバー自ら“名古屋のラーメン同好会”と名乗るほどのラーメン好き。一体何と戦っているのか、麺が最高に美味しい瞬間を逃さない瞬発力や、どの具材から食べるべきかを見極める洞察力などが表現されています。ラーメンへの情熱が熱々の一曲です。

(選曲・文/下森 也実)


  

「可能性」/サンボマスター

●ラーメンもサンボマスターも人を元気にするのだ!

深夜1時。繁華街にある、煮干しラーメンの名店で聴きたいのが、この曲。ラーメンは、ちぢれ太麺にチャーシューも乗っているので、けっこうなボリュームなのですが、深夜に食べても胃がもたれない、優しさがあるのです。サンボマスターも、ロックでパンチがありますが、聴いている人を励ます優しさを持っています。

こんな深い時間に冷静にラーメンを食べるのは、誰かと真剣に話し込んだとか、深夜まで働いていたなんて時でしょう。ラーメンもサンボマスターも、どちらもパンチはあるけれど、優しく人の心を温めてくれる存在です。しっかり食べて、音楽聴いて、明日からも頑張ろう!と思うのです。

(選曲・文/石井由紀子)


  

Bite My Nails feat.藤原さくら」/冨田ラボ

優しい雰囲気のラーメンと藤原さくらに癒される

野菜と鶏だけからスープを取って、最後の一滴まで飲み干せるラーメン。しかも、店内のインテリアは、木のぬくもりが感じられるオシャレ空間。そんな場所では、ゆったりとした曲を聴きたいと思うのです。

この曲は、音楽プロデューサー、冨田ラボが今を輝く若手アーティストとのコラボレーションで発表された曲のひとつです。藤原さくらの少し憂いの感じる歌声と、美しいメロディに耳を傾けながら、野菜ポタージュのようなスープに細麺を絡ませてすする。なんとも優雅な時間が流れていきます。

裏路地にたたずむお店で、優しい味のラーメンを食べれば、午後からも豊かな気持ちで仕事に臨めそうです。

(選曲・文/石井由紀子)

 

「大寒町」/あがた森魚

●懐かしい中華そばが食べたくなる曲

私が学生だった頃、まだ東京の町中でも夜になると中華そばの屋台が現われました。冬の寒空にすするしょっぱいしょうゆ味の中華そば。今思えばとるに足らないことに一喜一憂しながら、今日を終わらせて明日を迎えるた めの一人の儀式。「輝け星よ 月よりも あの娘のしあわせ てらし出せ」。夜空に別れた恋人の幸せを願うセンチメンタルなこの曲を聴くと、何故かあの中華そばを食べたくなります。

あがた森魚の近作は、過去挑戦した様々な音楽スタイルが消化されて自由で開放的になり、特に昨年発表された『近代ロック』は、人懐こいメロディとシュールな詞、そして刺激的なサウンドとユニークなボーカルが一体化したタイトル通りの快作です。

あがた森魚『噫無情』(1974年作)収録。

(選曲・文/藤原学)



噫無情(レ・ミゼラブル)
あがた森魚
キングレコード
2012-10-03

 

「ラーメンたべたい」/矢野顕子

●「ラーメンな女たち」のための、ラーメンが食べたくなる曲。

「男もつらいけど女だってつらいのよ」と、カップルの横で一人黙々と、でもしっかり「葱とにんにく山盛りね」とか注文付けてラーメンを食べる「わたし」。「あきらめたくないの」という「あなた」への気持ちを、熱くてうまいラーメンで乗り越えようとする「わたし」。切なさと、現実的な逞しさの仲をラーメンが取り持って同居している、矢野顕子にしか書けないこの曲は、高校の国語の教科書にも載りました。

今年1月に再上映されたドキュメンタリー『SUPER FOLK SONG』では、彼女の音楽の裏にある創作の厳しさと喜びを垣間見ることができました。同名アルバムの「大寒町」の弾き語りでは、切なさと現実的な強さが一発録りで一層際立って、あがた森魚のオリジナルとはまた違った深みを与えています。

矢野顕子『オーエスオーエス』(1984年作)収録。「大寒町」は『SUPER FOLK SONG(1992年作)収録。

(選曲・文/藤原学)




 

さて、お気に召した選曲はございましたか。

ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。

 

それでは、また次回に。
 

編集:吉川さやか

「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信サイト“TAP the POP“にて月曜日(不定期)、ミュージック・ソムリエによるコラムをお送りしています。ぜひご覧ください!

■マイケル・ジャクソンの引力~星野 源によせて~
http://www.tapthepop.net/sommelier/56853

選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲。生誕70年、没後1年、大回顧展の開催と、近頃名前をよく目にするデヴィッド・ボウイ。何故、亡くなった後も世界中でリ
スペクトされ続けているのでしょう?彼の歌は何が特別だったのでしょう?

今回は、彼の代表曲に込められたメッセージと、関連する大回顧展の見どころ[ここに注目!]をご紹介します。

 

■大回顧展「デヴィッド・ボウイ・イズ」

公式ホームページ 

チケットぴあ 

   

1.Space Oddity」/David Bowie 

宇宙の英雄が抱えてしまったダークサイド(究極の疎外感)

暗闇に神々しく光る青い地球、宇宙飛行に成功した英雄の生還を待ち構える地球の人々、しかし自分は宇宙船内を漂うだけの無力な存在です。宇宙飛行士トム少佐は、行き所のない疎外感に、自ら交信を断ち、宇宙を彷徨い続けることを選んでしまいます。全英チャート1位の大ヒットとなったこの曲は、未来への希望に溢れる宇宙飛行のダークサイドを歌うことによって、宇宙ブームが去った後も懐メロになりませんでした。

なお2013年には、本物の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションでカバーしています。(彼は無事生還しました。)

1969年作『Space Oddity』収録。

 

[大回顧展のここに注目!]

発表から約10年後、ボウイは「Ashes to Ashes」で、トム少佐はジャンキーでこの物語は妄想だった、と切り捨てます。驚くことに、「Space Oddity」のアルバム裏ジャケットには、「Ashes to Ashes」のPVに登場する老婆とピエロが既に描かれていました。大回顧展では、ボウイによるその下絵を見ることができます。



おすすめ動画(非公式)

スペイス・オディティ<2015リマスター>
デビッド・ボウイ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-09-25

  

2.Changes /David Bowie  

「新しい自分」宣言

1971年作『Hunky Dory』収録。今までの自分、さらに「Space Oddity」以来のファンとも決別して前へ進むぞ、という「新しい自分」宣言のような一曲です。「他人と違っていいんだ、あなた自身の道を歩み続けなさい。」と、聴き手の背中を押してくれる力強い曲です。

この曲を収める「Hunky Dory」は、曲が粒ぞろいの上、ボウイ流のアートとポップが最初に融合した、いわゆるビートルズの「Rubber Soul」のような位置付けのアルバムです。日本では過小評価されているように思いますので、是非一度聴いていただきたい作品です。

 

[大回顧展のここに注目!]

展示の全てが、ボウイの「Changes(決別と新たな挑戦)」の歴史です。この大回顧展そのものが、次のステージへ進むための過去との決別のようにも感じられます。事実、2013年大回顧展の開始と申し合わせたかのように、ボウイは10年振りのアルバム「The Next Day」で劇的に活動を再開しました。

 

ハンキー・ドリー<2015リマスター>
デビッド・ボウイ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-09-25

 

3.Life on Mars? /David Bowie 

身近でリアルな疎外感への共感

家族や友達と心が通わず、鬱々とした日々を過ごす少女。行きどころのない彼女は、いつしかこんな夢想を始めます――「火星なら、私のことを分かってくれる生き物がいるのかしら?」。誰もが思い当たる思春期のリアルな疎外感が、美しいメロディで歌われ聴き手の心に刺さります。“火星の生き物”というシュールな展開が壮大な演奏と相まって強烈な印象を与え、この曲を一度聴いたら忘れられないものにしています。

1971年作『Hunky Dory』収録。

 

[大回顧展のここに注目!]

地球上の生き物とは思えないほど美しいボウイのクローズアップが鮮烈なMVMVで着たアイス・ブルーのスーツ、そして手書きの歌詞。この曲のために設けられたコーナーは、大回顧展のハイライトの一つと言えるでしょう。

 


ハンキー・ドリー<2015リマスター>
デビッド・ボウイ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-09-25

 

4.Rock'n'roll SuicideDavid Bowie 

あなたは一人じゃない!手を差し出して!!

前曲の少女の願いが通じて、子供達を救いにやって来た異星人のロックンローラー「ジギー・スターダスト」。ジギーに扮したボウイは叫びます。「あなたは自分の素晴らしさが分かっていない。脳をナイフで切り裂かれるような痛みを感じているなら、僕はそれを一緒に引き受ける覚悟だ。だからあなたは一人じゃない。手を差し出して!あなたは素晴らしい!!」

ヒリヒリ沁みるメッセージ、そして劇的なサウンドとヴィジュアルで若者の心を鷲掴みにして、ジギー(=ボウイ)は一気にスターダムを駆け上りました。

1972年作『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』収録。

 

[大回顧展のここに注目!]

ボウイは、人気の絶頂期にバンドを解散してジギーを葬り、次なるステージへと向かいます。巨大な全方位スクリーンにラスト・ライブを締めくくるこの曲が映し出され、ガラスの棺にはジギーの遺体が収められています。

 

ジギー・スターダスト<2012リマスター>
デビッド・ボウイ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-09-25

 

5.「“Heroes”/David Bowie 

世界的なアンセムの本当の意味(なぜ“”が付いていたのか?)

この曲ほど、発表当時と現在で世間的な評価が一変したものはないでしょう。

東西ベルリンを分断する壁、その側で人目を忍ぶ不倫カップル、という二重の疎外感。銃を持った兵士が越境者を監視しているという危険な状況が、不倫の後ろめたさに勝って“英雄”的な気持ちにさせる(疎外要因がもう一つの疎外要因を相殺する)。ボウイはそのような皮肉を込めてタイトルに“”を付けました。そして、簡潔明瞭なパンク・ロック全盛の発表時には、全英チャート24位と全く注目されなかったのです。

ところが、この曲が一つのきっかけとなって1989年にベルリンの壁が崩壊した(疎外要因が無くなった)時から、英雄的な愛を讃える普遍的なアンセムとして世界中で支持されるようになったのです。

1977年作 『“Heroes”』収録。

 

[大回顧展のここに注目!]

本作を含む「ベルリン3部作」をボウイ流アートの頂点と評価する人も多く、ベルリン時代は50年にわたるボウイの活動期間の中でもとりわけ実り多いものでした。さらに、彼には珍しく感傷的な振り返りの楽曲(「Where Are We Now?」)を発表するほど、思い入れの深い日々となりました。

大回顧展の「ブラック・アンド・ホワイトの時代」コーナーには、ボウイが借りていたアパートの鍵と、東西の境界線がクッキリ入った携帯用路線図が展示されています。普通の市民生活を送る中でアートに立ち向かう力を取り戻していく、人間ボウイの息吹きが感じられます。小さな展示物なので、お見逃しなく。

もちろん、ベルリンの壁崩壊に力を貸したとされる1987年ライブのドキュメンタリーや、9.11同時多発テロ対応で活躍したニューヨ-クの警官と消防士を讃える感動的なライブ映像も観ることができます。


ヒーローズ
デヴィッド・ボウイ
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-01-29



デヴィッド・ボウイは、わたしたち誰もが抱える疎外感と誠実に向き合い、リスクを恐れず「人と違う自分」を貫く姿を自ら示しました。その生涯をかけた果敢な挑戦が、人々に勇気を与え、世代を超えて世界中からリスペクトされ続けているのだと思います。

今年は「ベルリン3部作」の開始から40年にあたり、さらに「★(Blackstar)」と並ぶもう一つの遺作となったミュージカル「Lazarus」(2017/1/22までロンドンで公演中)の映像作品化も企画される(2017/1/15に撮影)など、まだまだデヴィッド・ボウイをめぐる動きは止まりそうにありません。

本稿が少しでも、皆さんの「Changes」のきっかけになるよう願ってやみません。

(選曲・文/藤原学)

  

■大回顧展「デヴィッド・ボウイ・イズ」

公式ホームページ 

チケットぴあ 

 

編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座

選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなる、あんな曲やこんな曲――今日は“スキーの日”、雪の銀世界で聴きたくなる曲をお届けします。

 

「スノーマジックファンタジー」 / SEKAI NO OWARI

●ゲレンデは恋に出会うファンタジーランド

聴く人をその独特の世界へ誘うSEKAI NO OWARI。ダークでヘビーな曲が多いと言われがちな彼らの楽曲の中で、この曲はどこか“陰”を持った爽やかさを感じます。その“陰”は暗い陰ではなく、言葉とメロディを光に例えるなら、二つの光が重なって生じる影といえます。

彼らの特徴であるカーニバル調のリズムとメロディ、その上に重なる歌詞はゲレンデをファンタジーランドに変え、雪の妖精が悪戯を仕掛けてきそうです。ぜひこの冬は、雪の妖精を探しにいってみてはいかがでしょうか。

 (選曲・文/齊藤靖英)




「私」 / Mrs.GREEN APPLE

●今注目の若手バンド“ミセス”が贈る冬のバラード曲

2015年にデビューしたMrs.GREEN APPLE 通称“ミセス”は、5人組のロックバンド。作詞作曲を手掛けるギター&ボーカルの大森元貴さんはまだ20歳、今後の成長も期待されるフレッシュなバンドです。

昨年1月にリリースされた『TWELVE』収録曲の「私」は、イントロから冬の情景が思い浮かぶ切ないラブソング。ポイントは女性目線で書かれた歌詞です。繰り返される「貴方が好きでした」というまっすぐで純粋な気持ちと強い意志、男性が書いたとは思えない素敵な曲に仕上がっています。ボーカルの女性らしく柔らかな歌声も印象的。

青く澄んだ空の下、雪を踏みしめながら歩いたら、私はこの曲を思い出し、つい口ずさんでしまうでしょう。

(選曲・文/下森也実)


 

歌劇『ラ・ボエーム』より「冷たい手を」/藤田卓也

●若い二人の甘い世界にうっとり

『ラ・ボエーム』は、パリの貧しい若者たちの恋愛と友情を描いたプッチーニの作品です。季節は冬。詩人ロドルフォが、隣人ミミに出会って一目惚れし、「なんと冷たい手、僕に温めさせてください」と、自己紹介をする場面で歌われる曲です。歌唱は藤田卓也さん。日本人には難しいと言われるイタリア語の深い母音の響きを表現することのできるテノール歌手です。

若い二人の心はまっさらな雪景色のようで、一途な気持ちと恥じらいとで揺れる心の内を、藤田さんが始めは穏やかに、しかしだんだんと熱く歌い上げます。これからどんなに素敵な出来事が待っているのか――期待が膨らむ一曲です。

(選曲・文/山本陽子)

※この曲は、藤原歌劇団 Bravi!3 プッチーニ~愛の名曲選~に収録されています。

  

Across The Universe /THE BEATLES

●リフトに揺られながら、レノン=マッカトニーが創り出す世界に浸りたい

リフトに乗っている時間が好きなんです。フワフワとした足元、綺麗な樹氷、頬に当たる冷たい風、そして静寂。まるで夢を見ているような気分になります。THE BEATLESの「Across The Universe」は、1970年にアルバム『Let It Be』に収録された曲です。歌詞が哲学的だとか宗教的だとも言われる作品です。たった350秒の作品ですが、聴いていると、何か大きなものに包まれながら、どこか深い所に誘われるような魅力を持っています。 リフトに揺られながら聴けば、異世界への旅も出来そうな1曲です。 (選曲•文/石井由紀子)


BLIZZARD」/松任谷由実

●ゲレンデの定番、ユーミンの冬の代表曲

1987年に公開された映画『私をスキーに連れてって』挿入歌。スキー場や冬の定番曲として様々なシーンでオンエアされ広く知られている曲です。1980年代はスキーがブームとなりましたが、今はスノーボードでしょうか。

音のない、吹雪いて白く閉ざされた非日常の空間、前を滑る人の姿を見失うまい、はぐれまい、とする心細さは心臓の心拍数も上がって恋に落ちる条件が揃っているのではないかと思います。時代が変わっても、スキーがスノボに変わっても、曲とともにいつまでもキラキラした想い出が蘇ります。

(選曲・文/麻布さやか)


  

TAKE ME HOME / MAN WITH A MISSION

●オオカミ達が銀世界を疾走する!

3・11東日本大震災以降、“マンウィズ”の仲間が営む福島のスノーボード関連会社では大変な状況が続き、激励の志でこの曲のミュージックビデオが製作されました。繰り返される「TAKE ME HOME」の歌詞は、自分達のホーム――仲間と集える楽しい場所を愛おしく思う気持ちの現れ。裏磐梯・猫魔スキー場でオオカミ達が疾走する映像も、とってもクールです。なお、「Memories」や「Take What U Want」という曲でも、オオカミがスノボを駆るレアな(?)MUSIC VIDEOが楽しめます。

この冬はぜひ、福島の猫魔スキー場へ、仲間と一緒に遊びに行きましょう!

(選曲・文/麻布さやか)


 


さて、お気に召した選曲はございましたか。

ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。

 

それでは、また次回♪

 

編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座

あけましておめでとうございます♪ さて、選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は年始のスタートダッシュに活かしたい、「開運ソング2017」をご案内します。

ミュージックソムリエ・ベーシック養成講座11期受講生募集中

 

Hop Step Jump!」/Little Glee Monster

●ハーモニーに魅了される、リトグリの応援ナンバー

平均年17の女子高生6カルグルプ、Little Glee Monster、通称リトグリ。研ぎ澄まされた歌声と6人がりなす美しいハモニが魅力です。彼女たちの曲は、新しい一を踏み出したいときに、背中を押してくれるような歌が多いです。この曲は、ディスコ調のメロディが特。自然と体がくメロディに前向きな歌が合わさり、く人の持ちを高めてくれます。新年は、リトグリの歌声に援されながら、り切っていきましょう。

(選曲・文/石井由紀子)


  

「福の種」/チャクラ

●滋味深いお雑煮のような開運ソング

’80年代前半、ジャンルレスなニューウェイブやテクノポップがブームになりました。チャクラは、その中でも飛び抜けてユニークな存在でした。

モダンで無国籍なサウンド。対照的に、和風でどこか懐かしい、小川美潮の天真爛漫な歌唱。具沢山のお雑煮のように、ひらがなと漢字がじわじわ心に沁みて、力が湧いてきます。

彼らの「おちょーし者の行進曲」(細野晴臣プロデュースの傑作アルバム「さてこそ」に収録)も、気持ちを上げるのにおすすめです。

(選曲・文/藤原学)


※参考曲:おちょーし者の行進曲
 

 

歌劇『ミレイユ』より「おお、軽やかなツバメ」/ナタリー・デセイ

●幸運を引き寄せる、真珠のように輝く歌声

『ミレイユ』はフランスの作曲家グノーの作品で、舞台は南仏プロヴァンス地方。地主の娘ミレイユと貧しい農夫ヴァンサンの純愛物語です。

華やかなイントロ、高音が響く軽やかなメロディー、「空は輝き、鳥は歌う」という歌詞、すべてがうまく組み合わさって、新年にふさわしく心が沸き立ちます。この曲は、コロラトゥーラという細かい音符を速く転がすように歌う技術を得意とする、軽い声質のソプラノ歌手が歌います。今回ご紹介するデセイは、コロラトゥーラ・ソプラノを代表するひとりです。たくさんの丸い真珠の玉がコロコロと転がるようで美しく、耳に心地よいことこの上なし。

どうかみなさまにとっても2017年が、ツバメのように自由にのびのびと、空を飛ぶかのような素晴らしい一年となりますように。

(選曲・文/山本陽子)

※この曲は「ナタリー・デセイ/フランス・オペラ・アリア集」というCDに収録されています。

 

 

「新しい日々~LUNA ROSSA~」/PE'Z

●ビビッドな音で新たな決意

2015年、活動15年にして惜しくも解散してしまったPEZ。どの曲を聴いてもアグレッシブでビビッドな音にアドレナリンが体

内を巡ります。そして「新しい日々~LUNA ROSSA~」のイントロには、自分が持っている“新しい日々”=夜明けというイメ

ージのせいか、瑠璃色に染まる夜明けの空がオレンジに変わっていく様が見えます。まさに新年の朝。やがてバンド全体の演奏になるとビートとリードの中に無限大の可能性を感じるでしょう。

この躍動感を年初に味わうと、1年間、突っ走っていける気がします。

(選曲・文/ 齊藤靖英)
<参考動画 PE'Z OFFICIAL> 

 

起きて寝る -FUNNY DAY & HARD NIGHT- (通常盤)
PE’Z
ロードランナー・ジャパン
2007-03-28

 

Do The Funky chicken」/RUFUS THOMAS

●おめでたい鶏ダンス・チューンで2017年はもらった!

鶏のようでいながら人間味がはみ出している鳴きまね、意味は分からなくても煽られてしまう演説、そして唾が飛んできそうな威勢の良い歌唱と、ルーファスの魅力が詰まった楽曲です。

ルーファス・トーマスは、メンフィスを拠点に活動していたソウル・シンガー。彼はDJ、ダンサー、コメディアンとしても活躍していた、エンター・テイナーでした。1969年、当時流行していたチキン・ダンスをヒントに、この曲は作られたそうです。ルーファスの歌唱はもちろんのこと、元気な鶏のように跳ねるベースを始めとする、躍動感のある演奏も見事。

鶏の様に活力漲り、実りの卵をたくさん産み落とす、素敵な1年になりますように。

(選曲・文/ジェシー芝池)


 

さて、お気に召した選曲はございましたか。

ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。

それでは、今年も張りきってまいりましょう♪

 

編集:吉川さやか

参考:ミュージックソムリエ養成講座 

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