ミュージックソムリエ協会blog

シチュエーション別の音楽や、ミュージックソムリエ協会の日々の活動状況などをお伝えします!

2015年10月

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。 

赤ちゃんの誕生は、本当に喜ばしいことです。でも、新米ママには嬉しさと緊張が入り混じることがあるのではないでしょうか?多くの方のサポートも大事ですが、音楽でも新米ママの緊張をほぐすことができるはず。ということで今回は「ママの声がイチバン安心❤︎ 新米ママが赤ちゃんに歌ってあげたい曲」を選んでみました。

新米ママもパパも、将来的にママやパパになる方にも、オススメの6曲を選んでみました。



⒈「俺たちの明日」/エレファントカシマシ

 

出産して、多くのママが約1週間でおうちに戻ります。まだ、ふにゃふにゃで、ミルクを飲んでは眠ることを繰り返す赤ちゃん。その時間はとても幸せで、妊娠中のつわりや腰痛、出産の激痛すら簡単に忘れてしまうほど。と同時に初めてのことばかりで、これで大丈夫かな?間違ってないかな?と不安もいっぱい。約2時間おきに目覚める赤ちゃんにミルクをあげ、おむつを替える。おむつを替えたと同時に、ぶりぶり~っと、またおむつが汚れた音がする。毎日睡眠不足で、ふらふらになりながら気がつけば笑顔を忘れていることも。

そんな頑張っている全てのママへ届けたい、そして歌ってほしいのが「俺たちの明日」です。童謡でもなければベビーに語りかける曲でもありません。でも、赤ちゃんが起きている時に、シェイカーを鳴らしてあげたりしながら「さぁ、がんばろうぜ♪」と歌ってみてください。なぜかとても勇気づけられるんです。そして、勇気付けられたママの笑顔を見ながら、赤ちゃんも嬉しそうに笑ってくれるはずです。赤ちゃんは何よりもママが笑ってくれることを喜んでくれるのですから。

(選曲・文/和久井 直生子)



2.「ONGAKU」/ Yellow Magic Orchestra


70~80年代に世界を席巻したニューウェーヴと呼ばれる音楽のムーブメント。日本ではYellow Magic Orchestra(YMO)がその代表格でした。テクノポップを日本に持ち込み、当時は今まで聴いたことがない音楽ということで熱狂的に受け入れられました。社会現象にもなったYMO、「RYDEEN」などの名曲もありインストの印象も強いかと思いますが、この曲はYMO後期に作曲された正真正銘の歌モノです。

「ぼくは 地図帳拡げて オンガク」

「君は ピアノに登って オンガク」「ハハ 待ってる 一緒に 歌う時」

作詞・作曲者は現在も世界で活躍している坂本龍一。彼の前妻、矢野顕子との間に生まれた娘の坂本美雨に向けて作曲された曲です。発表された当時は坂本美雨がまだ幼い頃であり、いずれ彼女が成長したら歌詞にあるようなことを一緒にしたいという父としての想いが彼にはあったのではないでしょうか(歌詞自体は60年代の現代音楽の手法を指しているそうですが、単純にそれだけの意味ではない気がします)。メロディはさすが教授といった趣で、キャッチーでかつシンセサイザーの豊かな音色が心も豊かにしてくれます。

子供の成長が楽しみになってくるこの曲、ぜひ歌ってみてはいかがでしょうか?

(選曲・文/片山明憲)



3.「イマジン」/大島花子


「上を向いて歩こう」など、数々の名曲を歌った坂本九の長女、大島花子。柔らかく心に響く歌声を耳にすると、とてもホッとします。ここで歌われている「イマジン」は、ジョン•レノンの名曲を、忌野清志郎が訳詞したものです。恒久的な平和を願う歌を、柔らかな日本語の言葉で紡いだ、とても優しい曲です。

大島花子の歌声が、赤ちゃんと新米ママを包み込んでくれます。

(選曲・文/石井由紀子)



4.「なまえ」/谷本賢一郎

 
Eテレで放送されている「フックブックロー」という番組で、傑作くんとして親しまれている谷本賢一郎さん。お子さんのいる方は、ご存知の方が多いのではないでしょうか。番組の中で、様々なカバー曲を歌う傑作くんですが、番組の役柄としてではなく谷本賢一郎として発表している歌もあるんです。その1つがこの「なまえ」という歌。いろいろな気持ちを込めてつける我が子の名前。生まれる前からいっぱい考えて、実際に顔を見て、また考えて。この世に生まれた時のこと、お母さんがおっぱいをくれたこと、抱きしめてくれたことをいつしか子供は忘れていきます。幼い日のことを忘れて、また違う形で親との関係を築きながら、独り立ちしていくことが親の幸せでもあります。 

先日、もうすぐ3歳になる我が子の前で、生後6ヶ月くらいまでに何度も歌った歌を口ずさんでみると、賑やかに遊んでいた手を止めて穏やかに聞き入っていました。「こんなに思っているのよ」なんて言わなくても、幼い日の記憶が消えてしまっても、赤ちゃんの時に歌ってあげた歌がいつか、ふと心に届くことがあるかもしれません。

(選曲・文/和久井 直生子)



5.「愛餓を」/はっぴいえんど

 

日本語ロックを確立した伝説のバンド、はっぴいえんどが発表した非常にシンプルで短い曲です。「あ」から「ん」までの50音を歌っています。歌詞もメロディもすぐに覚えられ口ずさめると思います。赤ちゃんも繰り返し聴いているうちに「あ」から「ん」まですぐ覚えられるかもしれません。

シンプルな曲ながら作詞は松本隆、作曲は大滝詠一と日本のポップスを発展させてきた2人で作られた曲であることも興味深いです(はっぴいえんどの曲なのでもちろん当然なのですが…)。彼らがはっぴいえんどで模索してきた日本語ロックの極みが、ひょっとしたらシンプルに日本語50音を歌ったこの曲なのかなあと思ったりします。

(選曲・文/片山明憲)



6.「可愛いベイビー」/中尾ミエ

タイトルに「ベイビー」と付いていますが、これは赤ちゃんのことではなく、大好きな彼のことなんです。歌っているとなんだか初恋のドキドキを思い出してしまいます。ポップでとってもかわいいこの曲「ハイハイ」と言いながら、ポンポンっと、ほっぺたを触ってあげたりすると赤ちゃんも楽しそうに笑ってくれるはずです。 

そして、産後に訪れる「産後クライシス」予防にも効果があるのではないでしょうか。大好きだったはずの夫への愛情が出産を機に急速に消えて行ってしまうという、噂のアレです。実は私も出産から数ヶ月、赤ちゃんのことでいっぱいいっぱいで旦那さんへの「恋心」を失いかけたことが…そんな時に、この初々しい恋心いっぱいの曲を何度も歌うことで、旦那さんへの気持ちを思い出すことができました。産後クライシスを乗り切るには、努力も必要なんですよね。赤ちゃんとのコミュニケーションと同時に、旦那様への愛情にも音楽の力を借りてみませんか?

(選曲・文/和久井 直生子)



編集:吉川さやか

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog 

ミュージックソムリエ養成講座

鈴木健士(NPO法人ミュージックソムリエ協会理事長シンコーミュージック刊『音楽業界金のバイブル』にてインタビュー掲載

副理事長の吉川です。
昨日は母校の国立音楽大学で就職を控える、主に大学3年生に向けての音楽業界案内講演会をしてきました。

今年で8回めとなりました。

元々は、私自身、学生時代プロデュース研究会に属し、代表としてライヴの企画実施やフリーペーパーを発行したり、他校のイベント・マスコミ系のサークルとも交流し、又テレビ埼玉のビデオジョッキーなど様々なバイトも経験してきました。
沢山の学校以外の社会と繋がっていたにも関わらず、将来のビジョンも描いておらず就職に関して全く無関心でした。
就職するのは食べる為(生活するため)くらいしか思っていませんでした。
学生時代にお世話になったところに相談しにいっても良かったかもしれませんが、目的もないのに容易く流れるのも嫌だと思ったのですね。
漠然とした考えのまま、ただコンサートホールを始め、美術館、演劇ホール、映画館がある東急文化村があるからという理由で東急百貨店に就職、3年半勤めて東芝EMIに転職。
転職してからは営業、販売促進部、宣伝部、A&R、マネージャーとレコード会社の主な部署を経験させてもらいました。
退職してからは今に至ります。

学生時代に、ある友人が私を羨み自分にはコネもないとふさぎ込んでしまった事がずっと心に残り、自分も何て世間知らずで就職というものを真剣に考えもしなかったのだろうという反省も含め、少しでも今の学生に自分の経験を伝えようと思ったのです。

特に音楽大学の学生となると、特殊ですからね。
大抵の人が小さい頃から楽器や歌を習い、日々練習に明け暮れ入学に至る訳ですが、当然プロの演奏家になるのは1%ほど。その他大勢の人は、自宅で教師になるか、音楽スクールなどの教師か、学校の先生になるか、花嫁修業のように自宅家事手伝いでフリーターになるか、とにかく就職しなければと一般企業に勤めるか、な訳です。
音楽業界なんて普通は知らないのです。
ライブハウスに行った事もない、バンドで活動もした事ない、そういう友人も近くにいない、音楽は好き、音楽に関わる仕事がしたいと思うものの、何が出来るのか、どんな仕事内容なのかまるでわからない。
ITが苦手な子も多く、そういうところも情報から遠のいてしまっている一因で自信喪失されている事もまま感じます。
でも、小さい頃から一人で練習し、課題に取り組み、発表をするというこの経験は忍耐力も体力もあり努力家が多く、コミュニケーション能力に長けている人が多いのです。

1時間半の中では多くを語れないのですが、出来る限り自分が経験してきた中での音楽業界の仕事の種類や役割、
それと今の音楽業界を取り巻く状況や問題点やNEWS、そして就職をする事で音楽とどう関わるのか、そういうお話をしています。
 
今までもこの講演会からの縁で繋がっている後輩達がいます。今年もそのように又繋がれればいいのですが。
少しでも自分の経験が若い人たちの勇気になったり、役に立てれば嬉しいなと思います。

 

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。 

秋も深まってきました。昼間の暖かな日差しの下、公園で本を読む。もしくは、夜に暖かいコーヒーを飲みながら、好きな本を読み耽る・・・というように、読書をするには気持ちの良い季節になりました。そこで今回は、「本を読む時間を邪魔せず心地よいBGMになる曲」を選んでみました。読書の時間をより楽しくする曲をお送りします。


1.「Lamp feat. Nujabes」/haruka nakamura


外界をシャットアウトして、本の世界にスッと入るのを助けてくれるステキな音楽があったら良いですよね。ゆったり身を任せられる気持ちの良いグルーヴ、透明感と優しさを兼ね備えたピアノの音はそんな時にぴったりだと思います。

この曲が収録されているアルバム『MELODICA』(2013年)は当初デモアルバムとして作られました。MySpaceに公開されたその音を聴いて、すぐに連絡をくれたのが日本を代表するアーティストNujabes(ヌジャベス)だったそうです。そこから交流が始まり、度々二人でセッションを繰り返すことになります。その中で最初に生まれた楽曲がこの「Lamp」だったのです。思慮深く優しいharukaの奏でるピアノがNujabesの包み込むようなビートとフルートの音とともに、心をリラックスさせてくれます。きっとすんなり本の世界へと導いてくれることでしょう。

(選曲・文/高原千紘)


2.「Agua De Beber」/Antônio Carlos Jobim

Agua de Beber (Remastered)
J. Joes J. Edizioni Musicali
2015-10-12


読書の邪魔とならぬよう、自然と溶け込んでいくボサノバの名曲を。この曲は多くの歌手がカバーしバージョンも多彩ですが、今回はボサノバの父、Antônio Carlos Jobim名義のインストバージョンで。

Antônio Carlos Jobimといえばまさにボサノバを作った人であり、ボサノバのスタンダードと呼ばれている曲はほとんど彼が書いています。「おいしい水」と邦題がつけられているこの曲もその一つ。ボサノバ特有のリズムが終始ゆったりと流れ、出しゃばることがなくまろやかに溶け込けこんでいき、心地よい時間を味わうことができます。ぜひ「おいしい水」とともに読書をお楽しみくださいませ。

(選曲・文/片山明憲)


3.「Darn That Dream」/Bill Evans and Jim Hall

  

ビル・エヴァンスとジム・ホールの1962年にリリースされたアルバム「Undercurrent」に収録されている1曲です。「いやな夢」などと訳される「Darn That Dream」ですが、多くのジャズ・ミュージシャンにカヴァーされるスタンダード・ナンバーです。

今回は歌なしのインストゥルメンタルから選んでみました。どちらも控えめな演奏のビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターの静かなせめぎ合いというか、語り合いというべきか、そんな優しく抑えめな音が読書の時間の心地よいBGMになること間違い無しです。本を読みながら、少しまどろむ午後にもオススメです。

(選曲・文/阪口マサコ)


4.「あたらしい世界」/ゴスペラーズ

今回は出来る限りメロディーが澄んでいて、なおかつ癒される声で歌われる曲をセレクトしてみました。ハーモニーが美しいゴスペラーズの曲「あたらしい世界」です。1998年12月に発表されたラブソング。康珍化が書いた歌詞の表現はシンプルでありながらも、普遍的で、成就した愛の美しさが聴く人に伝わってくる名曲です。これだけ美しい歌詞、そして聴き心地が大変よい楽曲は、本を読むときにも素直に本の世界に入っていける事でしょう。
(選曲・文/Kersee)


5.「Deep Love」/Michelle Tumes(ミシェル・トゥームス)

  

お気に入りの本と共に、思慮深く、心安らかなひと時を楽しみたい時に、意外とマッチするのがCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)。分かりやすく言うと、キリスト教に根差した歌詞を歌い上げる現代的なポップスで、音楽的にもクラシックや教会音楽に影響を受けていたりしますが、そうした小難しい話は置いておいて、通常の癒し系ポップスとして楽しめるものが多いのが特長です。その典型として今回ご紹介したいのが、オーストラリア出身のシンガー、ミシェル・トゥームス。

ここ日本では1990年代末に大手輸入盤店で紹介され話題となり、ヒーリングブームの一翼を担ったお馴染みのアーティストです。

この「ディープ・ラヴ」は2000年に発表されたセカンド・アルバム『センター・オブ・マイ・ユニバース』のオープニング・ナンバー。凜としたピアノの響き、素朴な歌声による郷愁のメロディは、一瞬にして聴く者を清浄な風薫るヨーロッパの草原に誘うかのようです。

読書の秋はまだまだこれから。どうぞ素敵な時間をお過ごしください。

(選曲・文/伊藤威明)



編集:吉川さやか

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog 

ミュージックソムリエ養成講座

鈴木健士(NPO法人ミュージックソムリエ協会理事長シンコーミュージック刊『音楽業界金のバイブル』にてインタビュー掲載

ミュージックソムリエ協会創設よりずっと応援してくださっている大貫憲章さんが主催する「LONDON NITE」の35周年を記念したアニバーサリー・コンピレーション・アルバムが10月21日に発売されました。

1980年に“ロックで踊る”日本初のロックDJイベントとして新宿ツバキハウスからスタートし、現在も東京を拠点に日本各地で継続中の「LONDON NITE」。イベント名を冠したコンピレーションCDとしては、10年振り、第9弾となる今作はBAD RELIGION、NOFX、MXPX、SAVE FERRIS、GIGANTORなど90年代から2000年代にかけての「メロコア・スカコア」を主に大貫憲章氏が選曲。ツバキハウスから離れ、渋谷ホットポイント、西麻布ピカソそして新宿に戻りミロス・ガレージ~ワイヤーの時代、現場でスピンされ、フロアを熱く盛り上げてきた「ロンナイ永遠の定番曲」、同時にまた時代の証人たる全17曲を収録!!!

LONDONNITE04

『LONDON NITE 04 / 35th Anniversary Special~Modern Punk Generations~』
大貫憲章 選曲・監修・解説
全17曲収録/1900円+税
(ソニーミュージックジャパンインターナショナル)

ミュージックソムリエ協会会長 佐藤剛が演出を手掛ける
「21世紀の『上を向いて歩こう』」公演のご案内です。

21世紀の『上を向いて歩こう』
Young person’s guide to ‘Hachidai-san’
ジャズも、ロックも、昭和歌謡にJーPOPも、原点にして最先端。
中村八大って、どんな人?


日時:11月3日(祝・火)15:00開演 
場所:神奈川芸術劇場ホール
出演:大友良英スペシャルバンド/Little Glee Monster/福原美穂/二階堂和美
主催:KAAT神奈川芸術劇場
詳細はこちら→ http://www.kaat.jp/d/21ua

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