ミュージックソムリエ協会blog

シチュエーション別の音楽や、ミュージックソムリエ協会の日々の活動状況などをお伝えします!

2014年12月

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマでふっと聞きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。

今回のテーマは、「まだまだ!サウナの熱に耐えながら聴きたい曲」です。テンションを上げて気持ちを開放しまうのもアリ、クラクラしてしまうような濃厚な音楽に身を委ねるものアリ・・・・。熱気と湯気の中、自分を鼓舞する楽曲をどうぞ!


1.Smooth」/Santana Feat, Rob Thomas


リッキー・マーティン「Livin' la Vida Loca」の大ヒットを皮切りに、エンリケ・イグレシアス、マーク・アンソニー、ジェニファー・ロペス、クリスティーナ・アギレラというラテン系ポップ勢が急激にチャートを賑わすようになった1999年、満を持してというタイミングで強力な楽曲が世界中を虜にしました。それが、この「Smooth」です。

異色コラボとも思われた、Matchbox Twentyのボーカル ロブ・トーマスのハスキーな歌声は、この熱くコッテリとしたラテンサウンドに見事にハマりました。サンタナの奏でるギター音との絡みも相性バッチリで、濃厚な仕上がりとなっています。

キャミソール姿のオネーさま方が、腰をくゆらせ、セクシーに踊るPVは、観ているだけでもじっとり肌に汗が滲んできそう!

サウナの熱気でやや朦朧とした意識の中、このラテンのリズムに身を委ねてみれば、いつの間にか開放的な気分に

くよくよ悩んでいたのが嘘みたい!と思えるようになること間違いなし。

身も心もすっきりデトックス

(選曲・文章/高原千紘)

 

 

2.「東方的威風」/映画:プロジェクトA


サウナ is 修行! 修行 is ジャッキー・チェン!!

と言うことで、主演だけでなく、監督、武術指導、脚本も彼が務めた映画『プロジェクトA』の主題歌を。額から流れ、目に入る汗をタオルで拭い「心頭滅却すれば火もまた涼し!」と、脳内でこの楽曲を再生すれば「もう出ちゃいたい」と言う気持ちも封じ込める事ができそう。この作品のあまりにも有名な「時計台からの落下シーン」。撮影1回目に頭から地上に落下し、ジャッキーは大ケガを負ったのですが、その後も恐怖心を押し殺し時計台へと上り、このシーンを合計3回カメラに収めたのです!色んな意味で「修行」のこの楽曲。

ちなみに、この楽曲はジャッキーが広東語で歌っているのだが「何を言っているかは分からないが、耳コピで覚えて歌いたくなる」のは全世界共通の事らしいです。熱気を吸い込みながらカタカナ発音で歌ってみると、サウナの中で熱に耐える仲間が一人、また一人と参戦してくるかも!?

(選曲・文章/和久井直生子)

 

 

 

3.「Glósóli」/Sigur Ros 
 

サウナが盛んな国、アイスランド出身のポストロックバンド、シガーロス。
日本ではまだあまり馴染みのないバンドかもしれないですが、レディオヘッドのトム・ヨークがファンだと表明し、
2005年にはフジロックのホワイトステージのトリを飾ったバンドです。
荘厳な響きを持つストリングス、弓で弾くギターとキーボードの奏でる低音が絡み合い、その上にヨンシーの聖なる声が漂う。
煌めきと多少の狂気を含んだ音が、聴くものを圧倒させます。
Glosoliは英語でglowing sun(輝く太陽)の意。歌詞は、アイスランド語とホープランド語(シガーロスの造語)で、内容ははっきりとは分からないのですが、後半、徐々に盛り上がって爆音になるところが、サウナに入って身体がヒートアップしていく感じと重なり合う感じがします。

(選曲・文章/コーリス)

 

4. One Step Beyond」/Madness


 「サウナとは、己との闘いである。」 
と、昔の偉い人が言ったかどうかは分かりませんが、なぜか人間は、サウナで自分の限界を試したくなる生き物です。
そんな人類の飽くなきチャレンジ・スピリッツへのテーマ・ソングは、マッドネスの代表曲「
One Step Beyond」で決まりです!(Beyondには乗り越えるという意味がありますし)
 「もう限界だ」という瞬間、裏打ちのリズムに上で暴れる情熱的なサックスの音色で自分を鼓舞しつつ、「One Step Beyond~!!」の掛け声で遠のきそうな気を持ち直す!
・・・
 気がつけば、2分間の記録更新です!さあ、勝利の後の美酒(ビール)が待っています!

(選曲・文章/楠木 智哉)

 

 

5.「Freak on a Leash」/Korn

 

Freak on a Leash」は、1998年に発売されたKORNの大ヒットアルバム「Follow The Leader」に収録されていて、1999年にはシングル・カットもされています。

ダークな世界観を持ったKORNの楽曲は、幼少時の虐待の体験などに基づいて書かれたものも多く、この曲の詞でもその苦しみを吐露し、もがき、戦っています。また、この時代のジョナサン・デイヴィスのヴォーカルは泣き叫ぶようなスタイルが特徴です。

この曲を聴きながらのサウナは、拷問に近いかもしれません。

歌は次第に「Sometimes I cannot feel my face」(~時々顔の感覚がなくなる)となり、サビでは「Something takes a part of me」(~何かが俺の一部分を持って行く)となり、2分38秒あたりからは意味不明な叫びとなってゆきます。

 

さて、あなたはこの曲を聴きながら、どこまでサウナの熱に耐えられるでしょうか。

(選曲・文章/阪口 マサコ)

 

 

6.「あしたのジョー」/尾藤イサオ

 サウナ。熱気によって身体を温め、汗をかき、血流を促進し、心身ともに疲れを癒す、古来からの健康施設ですね。

しかしながら、色々な想いを抱えながら生きるのが人間。本来疲れを取るため存在するサウナの中で、一見健康とは無関係な自らの想いと対峙して、まるで願掛けのように「頑張って」しまうこともしばしばです。例えば、「あと5分耐えられたら、今度のプレゼンはうまくいく!」とか、「あと10分耐えられたら、今度の試験には絶対合格できる!!」とか、「あと20分耐えられたら、俺はもう神になれる!!!」とか

いやいや20分は若干危険ですが、したたり落ちる汗と共に想いが研ぎ澄まされていくのも、セラピーの一環ではあるのかも

そんな、サウナを越える「熱い想い」にピッタリフィットする曲。もうこれを措いて他にないでしょう。昭和のアニメを代表する名曲、“あしたのジョー”です。



イントロの「ドンドン」のティンパニの音は、まるで試合開始を告げるゴングのように目に見える景色を一変させ、哀愁に満ちた尾藤イサオの歌が力強く響けば、もう気分は
K.O.の瞬間を夢見て

減量に励むボクサーそのものです。

説明するまでもないですが、『あしたのジョー』 は高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや作画による国民的大ヒットマンガ。

 

少年院上がりの主人公・矢吹丈がボクシングを通じて様々な人間と出会い、成長していくストーリ

—で、アニメも同様に大ヒット。

尾藤イサオの歌唱が光るこのテーマソングも、日本人にとって決して忘れえぬ名曲となりました。
ちなみに、作詞は劇作家・詩人、寺山修司。作曲・編曲は数々の映画音楽やサザンオールスターズの
4thアルバム『ステレオ太陽族』の楽曲アレンジでも知られる八木正生が手掛けています。

(選曲・文章/伊藤威明)

 

 

編集:石井由紀子

editor:石井由紀子

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog

ミュージックソムリエ養成講座(http://ms-kouza.jp

 

 

ミュージックソムリエが選ぶいつかみんなの前でギターを弾いてみたかったあの曲

 

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聞きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマでふっと聞きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。

今回のテーマは、「いつかみんなの前でギターを弾いてみたかったあの曲」です。超絶テクニックで、みんなをあっと驚かせたり、気になる彼女へのアピールにしたり・・・・妄想が膨らむ曲をセレクトしました。

 

 

 

1.Purple Haze」/Jimi Hendrix


 

「あのアーティストみたいに、爆音で音をひずませてギターを弾けたら・・・」なんて妄想する時に、頭に浮かぶアーティストの一人が、ジミ・ヘンドリックスではないでしょうか。「Purple Haze〜紫のけむり」では、ヘンドリックス・コードと呼ばれるE7#9が使われています。このコードは、ジャズでは使われることはあってもロックで使われることのなかったものだったので、初めて聞いた人たちは、ビックリしたことでしょう。ロックの世界では存在しなかったE7#9を不協音として効果的に使っているところに、ジミ・ヘンドリックスの音楽的センスの高さを感じさせます。

 

フェンダー・ストラトキャスターの右利き用を左持ちにして、時には歯で弾いてみたり、ギターを燃やしてみたりと、強烈なパフォーマンスで、観客を釘付けにさせるのはモチロン、ディストーション(アンプで音をひずませる)を効かせた音を爆音でかます!どれを取ってもカッコ良い!こんな風にギターが弾けたら、みんなぶっ飛ぶこと間違いなしです。

(選曲・文章/阪口マサコ)

 

 

 

2.Johnny B Goode」/Back To The Future


 

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主題歌と言えば、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「Power of Love」ですが、それと同じくらい観客の印象に残った曲が、「Jonny B Goode」でしょう。ロックンロールの創始者とも言われるチャック・ベリーが1958年に発表したこの曲は、物語が始まってすぐ、主人公マーティが挑んだオーディションシーン、そして発表の3年前に当たる1955年、マーティの両親にとって運命の日となるダンスパーティの夜と2回登場します。どちらのシーンでも、ギターを弾き始めたら、自分の世界に入り込みすぎて周りを静まりかえらせる結果になるのも、この映画の面白いポイントです。

でも、マーティが入り込んでしまうのが分かるくらい、ノリが良い曲です。最高にカッコいいイントロが決まれば、演奏していて気持ちいいでしょう。「ノリノリかつ、引かれずに!」と言った感じで、いつか私も弾いてみたい!聴いた後に楽器屋さんの前を通る時は、ギターの衝動買いにお気をつけください。

 

(選曲・文章/和久井直生子)

 

 

 

3.Smoky」/Char


 

日本を代表するギターヒーローと言えば、この人でしょう。日本のギタリストが憧れ、尊敬するミュージシャン、Char です。「Smoky」は、1977年に発売されたファーストアルバムに収録された曲で、シングルでは発売されていないにも関わらず人気があり、彼の代表曲のひとつと言われています。

ギターのカッティングが、心地よく耳に残るのも「Smorky」の魅力ですが、このカッティングは、フェンダーのムスタングだからこそ実現したものです。ムスタングは、スチューデント・モデルと言われる、初心者向けのようなギター。弦を抑える場所を示す「フレット」の幅が少し狭いため、特徴的なカッティングを生み出せたそうです。

初心者向けのギターを超級ギタリストが弾くと、こんな魅力が出るなんて!!ますますCharの凄さを感じてしまいます。「初心者向けだから・・・」なんて軽い気持ちで手に入れたギターを弾きこんで、みんなの前でクールにカッティングを決めて「Smoky」を演奏してみたい!

(選曲・文章/阪口マサコ)

 

 

 

4.「未来の破片」 ASIAN KUNG-FU GENERATION


今や日本のロックシーンで欠かせない存在となっている、アジアン・カンフー・ジェネレーションのメジャーデビュー曲です。

疾走感と力強さを兼ね備えたギター・リフは、今でもライブ会場などで、多くの人のテンションを見事にブチ上げています。発売から10年以上が経ちましたが、これまで多くの少年少女の手にギターを持たせるキッカケになったことでしょう。

パッと見た感じだと、大人しそうな青年のギター・ボーカルの後藤正文さんが、感情を表に出して情熱的に演奏する姿が、ロックンロールの元ある「抵抗」や「反骨」と言った感じを思い出させてくれます。

普段は、おとなしい人なんて思われている印象を打ち破って、みんなの前で披露したい曲です。

(選曲・文章/楠木智哉)

 

 

5.Cause Weve Ended As Lovers」/Jeff Beck


 

「たくさんの女の子にモテたい」なんていう下心と妄想からギターを始めるという人は、古今東西多くいると思います。でも、「みんなの前で」を装って、実は、1人の大切な彼女のためだけに、ギターの演奏を捧げたい・・・という妄想もよくあるものです。

ジェフ・ベックの美しいバラード曲「Cause Weve Ended As Lovers〜哀しみの恋人達」は、恋人に捧げるのにオススメです。この曲を書いたのは、スティーヴィー・ワンダー。スティーヴィーが当時の妻シリータに捧げて書いた曲と言われています。

哀愁ただようメロディーをジェフ・ベックが情感をこめて奏でています。使用しているのは、ハムバッキング・ピックアップがついた特別仕様のフェンダー・テレキャスター。ギターという楽器はこんなにも人の心を揺さぶることができるのだなぁと思わせてくれる1曲です。

タイトルはともあれ、彼女をギターテクで泣かしてしまいたい、と妄想したくなります。

(選曲・文章/阪口マサコ)

 

 

6.Mr.BigFree


 

これぞ英国ロック! 4人のロックブルースバンド「Free」のキラーチューンとして名高い「Mr.Big」だが、私の中では70年、ワイト島ライブで行なわれたものがベストだと言いたい。

シンプル過ぎる音の骨組みはじっくり聴けば一音一音、丁寧に作り込まれており、あたかも鉄筋のごとくに堅牢な骨組みである事が解るだろう。

そして、後半のベースとギターの掛け合い、彼らがカタルシスを感じてプレイしているように私には思えた。

ギターのPaul Kossoff26歳で短い生涯を閉じた。繊細な感性をギタープレイによってすり減らしたとも言えるだろう。

 

ロックが最もエネルギッシュに輝いていた時代。ワイト島ライブのパフォーマンスは、自分にとって最高の演奏だと断言したい!

なお、1989年にデビューした米国ロックバンド「Mr.Big」は、この曲にちなんで、バンド名を付けたのだ。

 

(選曲・文章/田中孝典)

 

 

 

7.More Than Words」/ EXTREME

今日は大学の同窓会。

学生時代の仲間たちが久々に集まった。当時は90年代半ば。卒業してもう20年近く経ってしまったなんて信じられない。「今やアラフォー、あっと言う間にアラフィフだよ~」なんて苦笑してはいるが、実のところみんな1020代の自分を、昨日のことのように抱えている。

会場は布川(ヌノカワ)君の自宅。布川君は在学中音楽サークルに所属していて、ギターが上手だった。大学を卒業して、その腕前を見ることはなくなったけれど、部屋の隅にアコースティックギターが置いてあった。

少し埃をかぶっているそのギターを、思い出話の流れから、布川君がおもむろに手に取り埃を手で払った後、チューニングを合わせた。

談笑する声が、少しずつトーンダウンしていく。

みんな、何の曲が飛び出すか期待しているのだ

 果たして、こなれたフィンガーピッキングから鳴らされた音。

 90年代当時の空気が鮮烈に蘇り、みんなの表情が輝いた。

普段、音楽を熱心に聴かなくても「この曲は知っている」という人は当時多かったのだ。曲名は、「More Than Words


More Than Words」は、アメリカのハードロックバンド EXTREME1990年に発表したセカンドアルバム「Pornografitti」からの曲です。

EXTREMEは、ギタリストであるヌーノ・ベッテンコートの天才的なプレイを全面に押し出したファンキーなハードロックが身上のバンドですが、異色のアコースティカルなこのバラードが全米No.1を記録し、一躍有名バンドの仲間入りを果たしました。

当時、この曲が演奏したくて、エレキギターをアコースティックギターに持ち替えたギターキッズも少なくなかったはず。

 8.へ続く)

8.Million Miles From Home」/キザイア・ジョーンズ

 曲が終わり、懐かしさと、今だ色褪せない曲の素晴らしさに和む仲間たち。続いて、同じ音楽サークルに所属していた木澤(キザワ)君が、次の奏者に名乗り出た。木澤君も、当時布川君とサークルで張り合った巧者。どうやらウズウズしてしまったらしい。

「おお~ギターバトル!」「いいね~!!」

仲間たちの声が弾む。

その声に応えるように、ファンキーでパーカッシヴなフレーズが飛び出した。今度は決して誰もが知っている曲という訳ではない。でも、その巧みなプレイに誰もが感銘を受けた。腕前は、学生当時から全く錆びついていなかった。いや、当時より切れ味を増していた。

「木澤、今でもギター練習してるんだなあ」誰かが呟いた言葉に、不思議なほど胸が熱くなった。

 その曲の名は、「Million Miles From Home」。キザイア・ジョーンズというアーティストのヒット曲だった。

 

Million Miles From Home」は、ナイジェリア出身のシンガーソングライター/ギタリストのキザイア・ジョーンズの曲。1995年に発表されたアルバム『African Space Craft』に収録され、スマッシュヒットを記録しました。MTVなどで放映されたプロモーションヴィデオでもフィーチャーされた、見事なアコースティックギターのプレイは、90年代当時のルーツ・ミュージック回帰の流れとも相まって、大きな評判を呼びました。

9.へ続く)

 

9.「禁じられた遊び」/ナルシソ・イエペス 

木澤君の演奏が喝采を浴びて終わると、今度は成瀬(ナルセ)君がギターを手にした。成瀬君は学生時代から成績優秀だったが、おとなしく無口で、あまり自分のことは語らず、いつもニコニコと仲間の様子を眺めているような人だった。

「成瀬、ギターなんて弾けたの?」

 長い付き合いの仲間の知られざる一面に、ちょっとしたどよめきが起こった。「でも、木澤君のあのテクニックを駆使した見事な演奏の後に、何を披露するのだろう・・・?」みんな同じ気持ちでいるようだ。期待とも好奇心ともとれる視線が、成瀬君に集まった。

奏でられたのは、実に意外な調べだった。

 流麗なクラシックギターの指使い。誰もが知っている悲哀に満ちたアルペジオとメロディ。「おおお~!?」と驚きの声が上がった。と、同時に、クスクスと笑い声も起こった。バカにしている訳じゃない。選曲も演奏ぶりも、あまりに意外だったからだ。

「ここで 禁じられた遊び" かよ~!」

 演奏の手を止めず、成瀬君がニヤリと笑った。みんな「やられた」と思った。でも、みんな笑顔だった。

  

文中の「成瀬君」による演奏曲名は、正しくは「愛のロマンス」。

元々はスペイン民謡ですが、1952年に公開されたフランス映画「禁じられた遊び」のメインテーマとしてあまりにも有名。そのためこの曲自体が「禁じられた遊び」と呼ばれることが一般的になってしまいました。演奏はナルシソ・イエペス。

映画の制作費がかさんでしまい、サウンドトラックをナルシソ・イエペスによるギター1本の演奏のみにせざるを得なかった・・・という裏事情が、誰もが知る名演を生み出すきっかけになりました。

(選曲・文章/伊藤威明)

 

編集:石井由紀子

editor:石井由紀子

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog

ミュージックソムリエ養成講座


ミュージックソムリエが選ぶ「表には出さないけど、心の中でガッツポーズして小躍りしたくなる曲」

 

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聞きたい音楽!」ということで、日常のヒトコ マでふっと聞きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ (http://ms-kouza.jp)によるもの。

今回のテーマは、「表には出さないけど、心の中でガッツポーズして小躍りしたくなる曲」です。

小さな幸せも大きな幸せも、噛み締める時には、心の中でガッツポーズして、小躍りしたくなりませんか?嬉しい気持ちを満たしてくれる楽曲を用意しました。

 

 

The Chieftains Ferny Hill

 

The Chieftains(チーフタンズ)は、日本ではあまり聞きなれないバンドですが、1962年にアイルランドで結成され、グラミー賞やアカデミー賞を受賞しています。アイルランドのケルト音楽をベースにアレンジを加え新しい音楽を追求する彼らは「国宝級バンド」と呼ばれているのです。

ferny hill」も、ケルト音楽を感じさせる曲です。シダの生い茂った丘(ferny hill)で小人たちの秘密の収穫祭が行っているような雰囲気です。フルートやフィドルの音にあわせてクルクルと踊り回る小人たち。シダの根元で楽しむ姿は、他の人には気付かれないように心の中だけでガッツポーズをして小躍りしている様子と、どこか重なりあう気がします。

(選曲・文章/コーリス)

 
 

Led Zeppelin「Whole Lottta Love ~胸いっぱいの愛を」


 ずーっと片思いをしていたあの人から「好きだ」なんて告白されたら、心の中でガッツポーズして、踊りだしたいくらい嬉しい!!もう、告白された後は、誰にも言わないけど、心の中はいっぱいの愛で満たされて、顔はニヤけてくるものです!

そんな時に聞きたいのがレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love 〜胸いっっぱいの愛を」です。1969年に発売されたこの曲は、彼らにとって、唯一の全米トップ10入りを果たした曲です。英国出身のメンバー4人とっても、アメリカでの大ヒットは、きっと心の中でガッツポーズして小躍りしたくなるくらい、嬉しい出来事だったに違いありません。

幸せいっぱいな気持ちで、聞いてみれば心も体も踊りたくなります。

(選曲・文章/阪口マサコ)

 

 

植松 伸夫 「勝利のファンファーレ」ファイナルファンタジーシリーズ


気になる異性からの突然のメールを開いた時、電車にギリギリ間に合った時など、思わず「やった!」と心の中でガッツポーズを決めてしまうこと、ありますよね。そんな嬉しい状況にピッタリなのが「勝利のファンファーレ」!人気ゲーム「ファイナルファンタジー」で、戦闘に勝利すると流れるのが、この曲です。ファンファーレという名の通り、とても華やかな音色が鳴り渡るので、キャラクターと同じように手をあげて、つい踊りたくなってしまいます。1987年の発売当時はドット画だった画質も、今や美しいCGに。シリーズは多く発表されていますが、実は「勝利のファンファーレ」も作品によって少しずつ違っているのですよ。

(選曲・文章/和久井直生子)

 

 

Daft Punk 「Get Lucky」


2014年のグラミー賞で、年間最優秀優秀レコード賞を受賞した作品。ファレル・ウィリアムズの歌声、ドラムとギターの生音、エレクトロ音が混ざり合うのは、こんなにも気持ちいいのかと感じる曲です。ヘッドフォンをして、ディスコサウンドに体を揺らしながら歩くと、知らぬ間に心も軽やかになり、「Get Luck」と小さく呟いて、手を挙げて踊りたくなります。仕事に行く前に聞けば、テンションも上がり、「今日はラッキーをゲットできる!」というような、ジンクスになるかも。フルフェイスのヘルメットを被ったダフト・パンクの2人のように、表情には出さずにクールな感じでガッツポーズを決めてみてください。

(選曲・文章/石井由紀子)

 

 

The Offspring 「Pretty Fly (For a White Guy)」


パンク好きのみならず、世界的に人気のThe Offspring。今年で結成なんと30周年なんです。「Pretty Fly (for a White Guy)」は、「アハーン、アハーン♪」のコーラスが印象的なので、一度は耳にしたことがあるはず。軽快でコミカルなリズムに思わず一緒に歌いたくなりますが、ぜひミージックビデオも注目してください。女の子にモテたいから、ただ単にヒップホップ文化を真似している、おバカ白人の男の子が、ヒップホップのパーティに割り込んで、女の子にプールに投げ込まれビショビショになってしまう痛快なストーリーです。理不尽に物を言ってくる相手を言い負かしてやった時に、心の中でガッツポーズしながら、この曲聞いてみてください。

(選曲・文章/高原千紘)

 

James Brown  I Got You (I Feel Good)


1965年に発売されたシングル曲。「とってもいい気分さ!君を手に入れたんだから」と歌うジェームス・ブラウン。意中の人や、ずっと欲しかった物を手に入れたことを、高らかに言いたいけど、まずはひとりで心の中でガッツポーズ!したいなんて方にオススメです。ジェームス・ブラウンのように軽快なステップで小躍りすれば、みんなに自慢する嬉しさも倍増です。「こうなることは、わかってたんだ、とってもいい気分さ!」という歌詞からも、ただシンプルに、いかにいい気分であるかを繰り返す、嬉しさがこみ上げてくる曲です。

(選曲・文章/阪口マサコ)

 
 

editor:石井 由紀子

ミュージックソムリエが選ぶ『一人旅に予定も立てずに出たくなる曲』

 

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聞きたい音楽!」ということで、日常のヒトコ マでふっと聞きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ (http://ms-kouza.jp)によるもの。

今回のテーマは、「一人旅に予定も立てずに出かけたくなる曲」です。友達と一緒もいいけど、ひとりで出かけたくなることもありますよね。そんな時に、アナタと一緒にいてくれる音楽をご紹介。傷ついた心を癒す?それとも、テンション上げて楽しむ?旅の思い出と共に、心に残る曲をどうぞ。

 

 

Trammps “Trampes Disco Theme”


 

イントロを聞くだけで、思わずツー・ステップを踏みたくなるような、明るいディスコ・サウンド。フジテレビの長寿番組「なるほど!ザ・ワールド」のオープニング曲で使用されていたので、世代によっては、知らない国に行きたい衝動に駆られてしまうのではないでしょうか。

Trammpsは、1972年に結成されたアメリカのディスコ・ソウルバンド。1976年には「Disco Inferno」で、グラミー賞も受賞している、人気・実力の両方を兼ね備えたバンドです。

この曲では、ヴァイオリンなどストリングス系の流麗なサウンドが、空に舞い上がるような開放感を感じさせるので、カバンを1つぶら下げて、ふらっと旅に出たくなる気分を掻き立ててくれるでしょう。

(選曲/文章:堀川 将史)

 

 

奥田民生 ”イージュー★ライダー” 


 

今でもよく耳にする、言わずとしれた名曲。ユニコーン解散の3年後、30代に突入した奥田民生が発表しました。タイトルは、音楽業界用語「E10=30代」と、映画「イージーライダー」を文字ったものです。30代って、想像ではかなり大人な感じがしたけれど、実際には、さほど変わらない。でも、もう若くはないし、ある程度の経験も積んだから楽しい。この曲のチカラが抜けた感じは、そんな30代に突入した時の心境な気がします。

「僕らの自由を、僕らの青春を、大げさに言うのならば、きっとそういうことなんだろう」など歌詞のひとつひとつに、人生という旅への愛情が感じられます。これまでを振り返りながら出かける、ひとり旅に良く合う曲です。

(選曲/文章:阪口マサコ)

 

 

Ben.E.King “Stand By Me “


 

言わずと知れた名作映画「Stand By Me」の主題歌なので、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

人が旅に出られるのは、みんな絶対的な帰る場所があるから。それは、恋人や家族、親友であったり、自分の中にある揺るがぬ信念であったりとさまざまです。「Stand By Me」と繰り返し歌い、あなたの側にいて欲しい人、支えてくれる人を思い出させてくれる、Ben.E.Kingの歌声は、力強く、そして優しく響きます。前に進むために、たったひとりで旅をする時に良く似合う曲です。

さぁ、映画さながらに、リュックにとりあえずの物を詰め込んで、カメラを首から下げ、口ずさみながら歩き始めましょうか。

(選曲/文章:和久井直生子)

 

  

小沢健二 ”僕らが旅に出る理由” 

 

 
安藤優子やフジファブリックなど、多くのアーティストがカヴァーしている曲。歌詞を読むと、東京のきれいな秋の景色やニューヨークの摩天楼が浮かび上がり、映画を見ているようです。

ニューヨークへ旅立つ恋人と日本に残る主人公。それぞれの日々で、自分のいる場所で「どんなことを感じるか?」を伝えあう。東京にいる主人公からしたら、ニューヨークを旅する彼女ですが、ニューヨークが日常になっている恋人からしたら、東京で過ごす主人公もまた「東京を旅する人」に映る。日常も見方を変えると「旅」になるのです。

そんな理屈は抜きにしても、ホーンの入った明るい音楽を聞くと、幸せな気持ちになります。大切な人のことを思いながら、ひとりで出かけた時に耳にしたい曲です。

(選曲・文章:石井由紀子)

 

 

Elis Regina ”Águas de Março” 


 

日本でも「3月の雨」というタイトルで親しまれているボサノヴァの名曲。もともとは、アントニオ・カルロス・ジョビンが発表した曲です。ブラジルで降る3月の雨は、人々に夏が終わり秋の兆しを感じさせます。そんな季節の移ろいを詩的に描いた「3月の雨」を聞くと、少しセンチメンタル気持ちになり、日常から離れて自分を見つめ直す旅に出かけたくなります。

エリス・レジーナは、1960年代~70年代のブラジルで国民的人気を得た歌手で、「3月の雨」を最初にカヴァーしました。36年という短い生涯だった彼女の歌声に、どこか旅愁を感じられ、一人旅の気分に浸るのにオススメです。

(選曲/文章:コーリス

 

 

井上侑 ”少しばかり旅に出る” 


 

煩雑な日常からサラッと抜け出して、解放感を満喫したい時に聞きたいのが、この曲。井上侑は愛媛県出身のシンガーソングライター。2010年のカワサキストリートミュージックバトルにて最年少グランプリ受賞経験もある実力派。ピアノの弾き語りとユーモア溢れる楽曲が魅力で、精力的に活動を続けています。

80年代風のバンドサウンドに耳を傾けながら、良く晴れた朝に空を見て大きく一呼吸。行き先を決めずにバスに飛び乗り気ままな旅へ。気持ちをフワリと軽やかにしてくれる、旅のお供にもってこいの1曲です。

(選曲/文章:伊藤 威明)

 

 

Tracy Chapman “Fast Car”


 

困難に直面した時、正面から立ち向かうのも大切だけど、ふと気の向くままに呑気に旅に行きたくなってしまうこともあるもの。"Fast Car”(速い車)を走らせて、行けるところまで行ってしまおう!と思わせてくれます。

Tracy Chapmanは、政治的問題や社会問題に鋭く斬り込んで行く、アメリカ人の女性シンガーソングライター。辛辣な内容の歌詞も、温かみを帯びたハートフルな歌声に包まれると、どことなく耳に優しく聞こえます。

現実逃避ではなくて、リフレッシュのための旅。気持ちを切り替える旅にピッタリです。

(選曲/文章:高原 千紘)


editor:石井 由紀子
出典:
ミュージックソムリエ協会staff blog

 

 

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