ミュージックソムリエ協会blog

シチュエーション別の音楽や、ミュージックソムリエ協会の日々の活動状況などをお伝えします!

★☆ミュージックソムリエ協会の活動を発信中☆★
日々、どういう活動をしているのか?
なかなか表面的にはお伝えできない毎日の奮闘ぶりだったり、
・・・じゃなかったりをお届けします!

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。 

気づけば、薄着の季節に突入。水着も着たいけど、今のままでは完全アウト!腕ぷよ、腹ぷよとサヨナラできる、ウォーキング中に聴きたい曲を選びました。

 

1.Walk This Way」/RUN-DMC


 1975年のエアロスミスの楽曲をモチーフにして、1986年に大ヒットさせたRUN-DMCの「Walk This Way」。この曲のヒットでラップ、ヒップホップが広く一般に認知されました。

オリジナルよりもさらに攻撃的なヒップホップのリズムで、気分も高揚しますね。

ダイエットには攻めの姿勢が大切です。

RUN-DMCのスタイルでもあったアディダスのスニーカーで、足取りも軽くウォーキング・エクササイズに励みましょう。

(選曲・文/阪口マサコ)

  

2.LISTEN TO THE MUSIC」/Shiggy Jr.


爽やかな朝、爽やかな気持ちで爽やかな体型を想像して、爽やかな音楽を聴きながら。そんな気分でウォーキングするのにピッタリな曲を今回は選んでみました。Shiggy Jr.の「LISTEN TO THE MUSIC」。現在のJ-POPシーンで、もっとも注目されているバンドの一つですね。

6月にメジャーデビューが決定していますが、この作品は昨年のミニアルバム『LISTEN THE MUSIC』に収録されているタイトルナンバー。冒頭からボーカル池田智子の清涼感のある歌声と、打ち込みサウンドをふんだんに使った編曲がこの上なく気持ち良いです。PVで合わせてみるとルックスも踊りも大変キュートで、より気持ち良い気分になりますね。そもそもCDジャケットのイラストからして、ウォーキングで聴くことを推奨しているかのような。そういう意味ではまさに、今回のテーマのために作られた楽曲と言えるのかもしれません。

(選曲・文/Kersee

 

3.Walk Dont Run」/The Ventures


ザ・ベンチャーズのヒット曲で、「なんか聴いたことある!」な人も多いはず。

ウォーキング中、このギターの「テケテケ」にはつんのめりそうになりますが、少し早いくらいのリズムでテンポよく歩くのがエクササイズにはいいでしょう。

「歩け走るな!」と言っている「Walk Dont Run」は「急がば回れ」の意味でもあります。

ダイエットは、焦らず少しずつでもコツコツ毎日続けることが大切ですね。

(選曲・文/阪口マサコ)

 

 

4.Shhh/Peaceful」/Miles Davis


ウォーキングやジョギング中にはいつもは浮かばない、いろいろな考えが頭に浮かんだり
もしくは無心になったりするものかと思います。

そこでお勧めしたいのは、彼の進んだ道がジャズの進む道となった、ジャズの帝王Miles Davisのこの楽曲です。

本楽曲が収録された1969年発表のアルバム「In A Silent Way」はジャズと電気音楽、ロックとの本格的な融合の足掛かりとなった記念碑的作品です。

 

心地良いビートの繰り返しと、その上を漂うように自由に重なる電気楽器たちが、心地いい高揚感を感じさせ、精神を解放し、想像力を発揚させてくれる事請け合い。

Chick CoreaJohn McLaughlinWayne ShorterTony Williamsなど後のフュージョンシーンのスターミュージシャンが大挙して作り出した、

クールな野心を感じる楽園的な音楽。ウォーキング中のプレイリストに是非。

 (選曲・文/田中 孝典)

 

 

 5.「ヴィーナス」/女王蜂


神戸出身のロックバンド、「女王蜂」。一度見たら忘れられない姿と、パワフルな音楽で圧倒的な存在を放っています。

ウォーキングで脂肪を燃焼させるなら、リズム良く歩くのが大切です。だから「1.2.3.4」とテンポ良くカウントが取れる曲を聴いて歩くのが良いわけです。女王蜂の「ヴィーナス」は、ロックだけどカウントもキッチリ取りやすいので、オススメ。しかも、ボーカルのアヴちゃんのようなスラリと長い脚を出して、周りの注目を集めるイメージトレーニングをしながら聴けば、なおさら良い効果が得られそう。

夏に向けて、自分を鼓舞してくれる曲です。

(選曲・文/石井由紀子)

 

 

6.「Across 110th Street」/Bobby Womack


ウォーキング中にはやっぱり力が湧いてくる曲が聴きたい。そこでおすすめしたいのは、ラスト・ソウルマンと呼ばれたBobby Womackの若き日の熱唱が聴けるこの名曲。

 

1972年の同名映画の主題歌や、1997年のクエンティン・タランティーノ監督映画『ジャッキー・ブラウン』でも使われた事でも知られるこの曲を聴いていると、粘っこいビートに乗って歩幅が広がり、
サビのストリングアレンジが高揚感を高め、
自然に肩で風を切り、いつのまにやら歌詞に歌われるようなハーレムでタフに生き抜く気分で歩いている事間違いなし!

本物のソウルが閉じ込められた音楽は、時が経っても人の心を打ちます。 

(選曲・文/田中孝典)

 

 

編集:鈴木 健士

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog

ミュージックソムリエ養成講座

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。 

GWが終わって、会社や学校に行くのがダルい・・・。「もうさ、1日くらいサボって、気分転換に海へ行っちゃえ!」と思うような曲を選びました。サボりたい心をくすぐる曲をどうぞ。

  

1.Ocean」/John Butler Trio(ジョン・バトラー・トリオ)


 「サボって海に行きたくなる曲」「海の魅力に心を奪われてしまう曲」といったら、この曲ではないでしょうか。

1998年デビュー、オーストラリア出身のジャムバンド、John Butler Trioを率いるジョン・バトラーが、超絶技巧ギター1本で「Ocean」を表現しています。

静かな海で生まれたさざなみが、中ぐらいの波になり、次々と変化を遂げ、最後には大海原で美しくうねる大波となって、はじけているイメージが目に浮かんできそうです。

John Butler Trioは主に歌ものをメインとしているので、インストは珍しいのですが、この曲は路上ミュージシャン時代から長く演奏されており、インタビューでは『Oceanは僕の人生で大事な要素の一つなんだ。命、喪失、愛、魂。』と語っており、非常に思い入れの強い曲のようです。

GWが過ぎ、少し疲れがでている今、思い切って1日会社や学校をサボって、寄せては返す波の音の中、この曲を聴けたらどんなに素敵でしょうか。

(選曲・文/コーリス)

  

2.「波乗りジョニー」/桑田佳祐


 真夏の青い海に飛び込みたくなるような夏の勢いを持った曲といえば、この曲と動画を思い起こさずにはいられません!!

聞いただけで夏の気分になり、桑田佳祐の世界に引き込まれます。

この動画の中の、オフィスの会議からスーツを脱ぎ捨て、海にサーフィンしに飛び込む画は、私たちの憧れの姿でもあり、勢いのある夏という季節にエンジンをかけるのではないでしょうか。夏が来たならすぐに海に飛び込みたくなる、不思議な魅力に溢れています。

夏だけではなく、夏を感じたくなった時は、いつもこの曲をそばに置いておきたいですね。

夏のパワーをチャージしたいなら、まずは聞いておきたい一曲です。

(選曲・文/宮川桃子)

 

3.Rollin Rollin」/七尾旅人×やけのはら


 夜の闇のように、静かだけど心地よい。そんな音に身を預けていたら「会社も学校も1日くらいサボたって大したことない」と、思ってしまうのです。

Rollin Rollin」は、2009年に七尾旅人×やけのはら名義で発表されたシングルです。

朝のイライラした電車なんか抜け出して、ぼーっとしながら海を眺める。その時に傍らで流れているのは、Rollin Rollin」。こんなシチュエーション、最高に気持ちいいだろうな・・・

1日くらいサボっても、大したことはないよ、きっと。まぁ、明日からまた頑張れば良いよ。うん、そうだそうだ!」と、自分に言い聞かせて、へ向かう電車の乗り場に足が向かってしまうのです。

(選曲・文/石井由紀子)

  

4.「イビサガール」/NMB48

今回のテーマで真っ先に思い浮かんだのは、TUBEやサザンオールスターズ辺りのナンバーですが、実はここ最近女性アイドルの夏ソングもかなり増加しています。70年代や80年代の時点で既にアイドルソングとしては定番中の定番ですが、最近は大人数グループが中心なので、賑やかさは確実に増しているように思います。
今回選んでみたのはNMB48の「イビサガール」。2014年の夏にリリースされた楽曲で、1コーラスではありますが、紅白歌合戦でも歌われました。「ゴー!ゴー!イビサ!」という大変分かりやすい歌い出しから繰り広げられる、爽やかポップス。綺麗な海で歌う水着姿のアイドルたち、大変美しい光景ですね。ちなみにこの曲の舞台になっているイビサ島はスペインの地中海に浮かぶ島で、とても会社をサボって1日どころではありません。

でも、島の綺麗な風景を妄想して1日くらい海に行きたい!と思うにはピッタリの曲、皆さんもいかがでしょうか。

(選曲・文/Kersee

  

5.「なんでもねだり」/KANA-BOON


日焼け止めのTVCMでも使用されている、KANA-BOONの新曲。

夏の日差しと、どこまでも青い空が頭の中にパッと浮かぶ、開放的な曲です。自然とリズムに合わせて体が動いて、楽しい気分になってきますので、そのまま海に直行して、スーツのままダイブ!!! ・・・なんてことは、さすがに出来ませんが、聞いていたら「海に行きたい」という気持ちが芽生えてしまいます。

学校や仕事が休みの時に行く海もいいけれど、サボって行ってしまう海も格別に気持ちがいいものでしょう。「自分を思いっきり甘やかして、1日くらいサボって海に行っちゃえ。」と悪魔の囁きが聞こえてきそうです。

(選曲・文/石井由紀子)

  

6.「あー夏休み」/TUBE

 「夏だ!海だ!TUBEだ!」これはもう日本の音楽シーンでいう、ことわざとも言えるでしょうか。とにかく1990年代を生きた私にとって「夏と言えばTUBE」これはゆずれない部分もあります。

TUBEの夏ソングは、星の数ほどあるのですが、今回のテーマに一番即しているのは、やっぱり「あー夏休み」でしょうか。19905月リリースの代表曲。

夏休みまでまだ2ヶ月ほどあると言っても、それを飛び越えて早く海に行きたい!と思えるには十二分の内容。ボーカル前田亘輝の声と、ラストサビで、あー夏休みと高らかに歌われる部分は、条件反射的にそういった気分になること必然ですね。

さあ何も考えずこれを聴いたらハンドルを握って海へドライブに行きましょう。夏真っ盛りの海が待っています。

(選曲・文/Kersee

 

 

編集:鈴木 健士

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog

ミュージックソムリエ養成講座

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。 

元号が平成に代わって早27年。それでもまだある「うわー昭和だわ」と思うような喫茶店。そうです。カフェではなく、喫茶店。そんな昭和を守り抜くお店に似合う曲を選びました。

 

 

1.「蘇州夜曲」/アン・サリー 

https://www.youtube.com/watch?v=bggdf-xi4Tk

「昭和の雰囲気」で真っ先に浮かんだのは「蘇州夜曲」。

西條八十作詞、服部良一作曲の歌謡曲で、李香蘭主演の映画「支那の夜」(1940年(昭和15年))の劇中歌として発表された名曲です。

オリジナルの李香蘭ヴァージョンも素敵なのですが、今回はアン・サリーヴァージョンをご紹介します。本業は医師という異色の経歴を持った歌手で、美しい発音、柔らかく包み込まれるような歌声が、美しいメロディと抒情的な歌詞に合い、聴いていて何とも心地好いです。

ゆったりとした時間が流れる「昭和の雰囲気の漂う喫茶店」には、まさにお似合いの曲ではないでしょうか。

(選曲・文/コーリス)

 

 

2.「アルハンブラの思い出」/ナルシソ・イエペス

https://youtu.be/BIvhokk6BpM 

午後の疲れを癒しに入る、古い喫茶店には灼熱の夕暮れ時の、気だるい時間を感じさせるような曲が似合うのではないでしょうか。

ギターの旋律に身を委ね、一日の残された時間を思いながら寛ぎたいですね。ギターの演奏は、映画【太陽がいっぱい】のサントラでお馴染みの、ナルシソ・イエペス氏です。

 

私がかつてアルハンブラ宮殿を訪れた時、この宮殿の日陰で、素晴らしい庭とメスキータを眺めながらお茶を飲んで寛げたら、どんなに素敵な時間だろうかと思いました。

この曲には、立ち止まって思いを馳せる時間がよく似合います。

私たちにアルハンブラ宮殿のような素晴らしい宮殿はなくとも、それぞれの家や生活に思いを馳せたり、本の中の主人公の気分になったり。

レトロな喫茶店で過ごす時間に、こんなギターの音色はいかがでしょうか。

 

(選曲・文/宮川桃子)

 

 

3.「サンシャイン日本海」/Negicco

https://www.youtube.com/watch?v=4gHbnS1QcIA 

今回選曲したのは、2014年に発表された新潟のアイドルグループ・Negicco7月に発表したシングル。彼女たちのデビューは2003年、ここ最近注目度がグンと上がっていますがそこまで到達するのにかなりの苦労を重ねています。

先日12年ぶりのMJ出演で、同じ3人組のPerfumeとの再会も話題になりましたね。55日には、ついに新潟のホールで単独公演が実現、更なる飛躍が期待される、彼女たちのこの曲は昨年7月に発表された、シングル曲になります。

作曲はORIGINAL LOVEの田島貴男。田島さんと言えば、1990年代前半の渋谷系で名前が挙がる機会が多い方ですが、この曲はそれよりも前のイメージがあります。ゆったりとした曲調、上手すぎない3人の歌唱とハーモニー、そして何よりフィルム撮影のPVと映し出されるメンバーの表情。そこには、昔懐かしい昭和の雰囲気がその時代以上に漂っているような気にもなります。昭和の雰囲気が漂う喫茶店に流れるのは、当然昭和の曲がメインになると思われますが、2014年に発表されたこの曲が混じっていても違和感はないように感じますね。

(選曲・文/Kersee

 

 

4.「『ALWAYS 3丁目の夕日』サウンドトラック」/佐藤直紀

 https://www.youtube.com/watch?v=F9W32hnpU00

映画「海猿」や、ドラマ「ハゲタカ」(NHK)等の音楽を手がけた作曲家の佐藤直紀が、映画「ALWAY 3丁目の夕日」にて、昭和のノスタルジックあふれる楽曲で構成したサウンドトラックです。

東京タワー建設が始まり、日本が高度成長期へと邁進する昭和を、下町の人情と感動あふれるタッチで描いたこの映画、公開当時の在日中国大使館の大使が、当時の中国の首相である温家宝に、「今の中国を捉えているかのような作品だ。この映画はぜひとも見るべきです。」と、中国の中央政府に伝えたと言われています。事実、その後の日中首脳会談の折、安倍総理に温家宝首相(当時)自ら、私も「ALWAY 3丁目の夕日」を見て感動したと伝えた逸話が残っています。

 

目をつむって聞いていると、まだパソコンも携帯電話もない昭和時代、恋人と交わしたラブレターや、友達と一緒にノートに書き込んだ交換日記、恋人の親が出ませんように(?)と願いながら掛けた黒電話・・・今よりも、ゆったりと、やわらかな時間が流れていた昭和の一時を、このサウンドトラックとともに思い出してみませんか。

(選曲・文/堀川将史)

 

 

5.「マイ・ロンリー・グッバイクラブ」/  和久井映見

 https://www.youtube.com/watch?v=-Kl3ytXWPEE

今はお母さんや時代劇で貫禄のある役所を演じる機会の多い、ベテラン女優の和久井映見。デビュー曲ならでは、そして今でも台本がないとカメラ前で緊張してしまう彼女らしく、恥ずかしそうに頑張って表情を作る姿は、見ているこっちまで恥ずかしくなってしまう程の初々しさ。

「映見ちゃん渋いの歌うねぇ」と言われた懐かしさを感じるこの楽曲は、ドアを開けるとベルが鳴り、姿勢はそのままに目線だけ客に送るマスターのいそうな昭和の喫茶店にしっくりと、また女優、歌手、アイドルの垣根なく色々なことをするのが当たり前であった昭和の芸能界も感じさせます。作詞作曲は「タッチ」でも有名な康珍化とアイドルやアーティストの作曲も多く手がけている亀井登志夫の2人。この2人の作品を味わうだけのために、喫茶店でマスターが丁寧にいれた1杯のコーヒーを楽しむ時間を作っても良いかもしれないと思わせる、耳に残る歌詞とメロディーです。

(選曲・文/和久井直生子)

 

 

6 真夜中のドア STAY WITH ME」/  松原みき

http://youtu.be/xnRqxnA5T14

オシャレなカフェとは違うけれど、タバコの香りさえインテリアの一部になっている雰囲気ある喫茶店。壁には昔から置いてありそうな飲料メーカーのロゴが入った掛け時計。いつだったか打ち合わせがてら一息いれようと、上司が連れて来てくれた時に流れていたこの曲。「この曲いいだろう?」とまるで自分の歌のように、穏やかに熱をもって教えてくれたっけ。

時が過ぎ、今度は僕が部下を連れてこの喫茶店に入る。何一つ変わらない店内。変わったのはマスターの髪くらいだろうか。偶然、時を戻すかのように流れ出したこの曲に「いい曲だろ?現代にはない音楽的ゴージャスさ...」と上司と同じように部下に話し始めた自分がいた。

窓の外には汗を拭いながら急ぎ足で進む人々。昔ながらの、ちょっと甘めのコーヒーを飲みながら昔の僕と同じように目の前の彼も「初めて聞いたけど、良い曲だなぁ」と思ってくれたりするのだろうか。

 

そんなストーリーが沢山詰まっていそうな昭和の喫茶店には、他にも沢山のストーリーを紡いできたであろうスーパーヒットメーカーの三浦徳子と林哲司の2人が作詞作曲を手がけたこの楽曲が良く似合うのではないでしょうか。

 

(選曲・文/五十嵐壮之介).

 

 

7.「浅間」/宮沢昭 

https://www.youtube.com/watch?v=XYYgxTZJ-kE 

日本人によるジャズ、所謂和ジャズの中でも、サクソフォニスト宮沢昭氏が1970年に発表したこの「木曽」という作品は、彼の生まれた長野の峰々をテーマにした4つの楽曲で構成された、驚くべき上質なスピリチュアルなジャズが聴ける傑作です。

日本人にもこれだけのフィーリングを持ち、演奏できる人がいたのか!と改めて驚かされる作品。この楽曲ではそれぞれのメンバーが順に暴れ回ってエネルギーを発散させるフリージャズ寄りの演奏が聴けます。

ジャズ喫茶でなくとも、印象的なジャケットを眺めながら長野の山々を想うと音楽に心を連れ去られてしまう事でしょう。

日本人ジャズを見直すきっかけになる1枚になるかと思います。

(選曲・文/田中孝典)

 

 

編集:鈴木 健士

出典:ミュージックソムリエ協会staff blog

ミュージックソムリエ講座

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